デュア・リパ、ガザでの即時停戦を呼びかける「子どもたちを生きたまま焼くことは決して正当化できない」
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 イスラエルがガザ南部の都市ラファでの軍事作戦を強化する中、ここ数日で数十人のパレスチナ市民が殺害されたと報じられているが、デュア・リパが即時かつ恒久的な停戦を再び呼びかけている。

 現地時間2024年5月28日に彼女は、自身のインスタグラム・ストーリーに、“#AllEyesOnRafah”というハッシュタグとともに“Artists4Ceasefire”のグラフィックをシェアし、「子どもたちを生きたまま焼くことは決して正当化できません」と書いた。

 そして、「イスラエルによる大量虐殺を止めるために全世界が結集しています。ガザとの連帯を示してください」と付け加えた。

 デュアの呼びかけは、最近イスラエルがラファの西で行った砲撃と空爆の後に投稿されたもので、月曜日から火曜日にかけて少なくとも37人が死亡した。AP通信によると、これらの市民の多くは、イスラエルがハマスに対して続けている戦争の結果、すでに故郷の領土から避難していた。2023年10月以来、この戦争でパレスチナ人は合計36,000人以上殺されている。

 現地時間の日曜日(26日)には、同地域での空爆により難民キャンプの一部が火災に巻き込まれ、さらに多くの避難民のパレスチナ人が死亡した。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はこの空爆で多数が死傷したのは“悲劇的な誤り”だったと釈明した。イスラエルの指導者たちは、ラファでの暴力はハマスが2023年10月7日の攻撃で奪った人質の返還を確実にするために極めて重要だと主張していると伝えられている。この攻撃は、まもなく8か月に及ぶテロ組織との戦いの引き金となった。

 デュアがパレスチナの人々を擁護する発言をするのは今回が初めてではない。10月7日の攻撃の数週間後、デュアは他の多くの有名人とともに、ジョー・バイデン米大統領にガザでの停戦を求めるArtists4Ceasefireの公開書簡に署名した。その3か月後、彼女は2024年1月の米ローリング・ストーン誌のカバー・ストーリーで、戦争に対する自身のスタンスを率直に語った。

 このインタビューで彼女は、「私の存在(そのもの)がある種政治的で、両親が戦争から逃れてきたから私はロンドンに住んでいたのです」と、アルバニア人の両親について説明し、「故郷を離れなければならない人々に同情します。コソボにいた経験から、戦争が何をもたらすかを理解しています、誰だって自分の故郷を去りたいわけではありません。自分を守るため、家族を助けるため、周りの人々の世話をするためなど、より良い生活のためにそうするのです。ですから、私はそれを身近に感じているのです」と語った。そして、「避難民に対する私の感情はとてもリアルで生々しく、この話題はあまりにも賛否両論があるので話すのが難しいです」と続けた。