ザ・キラーズの「Mr Brightside」は、チャート1位を獲得することはなかったものの、英国で記録的なヒットとなった。リリースから20年後、米国のオルタナティヴ・ロック・バンドの代表曲は、英国で1位を獲得しなかった史上最大のシングルとなった。
ザ・キラーズはもともとU.K.のインディーズ・レーベル<リザード・キング>に見いだされて契約した。「Mr Brightside」は2003年に500枚限定のCDでリリースされ、2004年5月に再発され10位を記録した。この楽曲はチャートに火をつけることはできなかったが、オフィシャルU.Kシングル・チャートに408週とどまり、ほぼ8年もの間じわじわと人気を博していることが示された。
オフィシャル・チャート・カンパニー(OCC)によると、リリース以来「Mr Brightside」は合計で557万ユニットを記録しており(セールス106万6,000枚、ストリーミング5億3,034万再生を含む)、エルトン・ジョンの「Something About the Way You Look Tonight」/「Candle in the Wind 1997」に次ぐ歴代3位のヒット曲となった。この再生数は、英国で史上最もストリーミングされた楽曲のリストで5位にランクインしている。
「Mr Brightside」の英国での最大の週(全フォーマット)は2019年7月で、米ラスベガス出身の彼らが【グラストンベリー・フェスティバル】でヘッドライナーを務めたあとに17,700チャート・ユニットを集めた。一方、最大のセールス週は2012年で、125,200ユニットが購入されダウンロードされた。
20周年を迎えた「Mr Brightside」は、オアシスの1995年のバラード曲「Wonderwall 」を抜いてこの異例の栄誉に輝いた。「Wonderwall」は、英マンチェスターのロック・バンドの2ndアルバム『モーニング・グローリー』からリリースされ、最高位は2位だった。
実は「Mr Brightside」はペースを上げてきているとOCCは発表している。昨年この楽曲は7,997万回という最大のストリーミング再生数を記録し、2024年の週間売上とストリーミング再生数を合わせると、前年比23%増となっている。
ザ・キラーズはこの夏、U.K.とアイルランドで 16のアリーナ公演を含む【レベル・ダイアモンズ・ツアー】を開催し、ヒット曲の数々を披露する予定だ。