リンキン・パーク、2025年に新ボーカリストを迎えたツアー開催を検討か
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 リンキン・パークのメンバー3名が、2025年に再結成ツアーの可能性を検討していることがわかった。リード・シンガーの故チェスター・ベニントンの後任として女性ボーカリストの起用を考えていると、バンドに近しい複数の情報筋が米ビルボードに語った。

 これらの関係者によると、ブッキング・エージェントのWMEが、マイク・シノダ、ブラッド・デルソン、デイヴ・ファーレルが参加するリンキン・パークのツアーとフェスティバルのヘッドライナー枠のオファーを受けているようだ。2000年代で最も才能があり色褪せないボーカリストの1人で、ダイナミックな声域を持ち、リンキン・パークのジャンルを超えたスタイルにぴったりだと称賛された故チェスターの代わりに誰が歌うのか、バンドは明らかにしていない。

 ある情報筋が米ビルボードに語ったところによると、バンド側は女性ボーカリストを見つけたいと考えているようで、ここ数週間話題になっていた噂と一致する。今年の3月30日、米南カリフォルニアにあるラジオ局KCAL96.7の番組『Wired in the Empire』に出演したオージーのジェイ・ゴードンが、リンキン・パーク再結成の噂を耳にしたと語った。ジェイは「とてもクールな奴らで、当然素晴らしいバンドだ」と述べた。「彼らは長い間活動してきたし、まだまだ続いていく」と語り、「チェスター抜きでは大変だろうけど、どうだろうね。今、女性シンガーがいるらしい。そう聞いたよ」と共有した。その後、ジェイは声明で、自身の発言が文脈を無視して解釈されたとし、「リンキン・パークのシンガーの件に関して、自分は何も知らない」と説明した。

 4月上旬には、エヴァネッセンスのフロントウーマンであるエイミー・リーが、ボーカルの候補だという噂を一蹴した。現地時間4月23日、エイミーはiHeartRadioカナダに対し、リンキン・パークのファンからバンドに加入することを望む声が上がっていたものの、バンドから今のところ連絡はないと語った。「でも、最高です」とエイミーは述べた。「彼らは(シンガーになることを)私に尋ねるべきですね。あまり時間の余裕はないけど、パートタイムだったらやるかもしれません」と続けていた。

 4月14日の『ペイパーカッツ(シングルス・コレクション2000-2023)』リリース前後に再結成の可能性について尋ねられたマイク・シノダは、「噂は常に絶えません。バンドの今後についていつも尋ねられますが、それに対して私ができるベストな返答は、何か伝えることがあれば伝えます。発表がある時は、バンドの公式サイトで発表します。もし他の誰かから聞いたのであって、その情報を信じたければ、信用すればいいです」とリボルバー誌に答えている。

 ルミネートによると、リンキン・パークは2000年代に最も成功したロック・グループの1つで、全米で2,940万枚以上のアルバムを売り上げている。彼らは米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”に24曲を送り込み、そのうち2003年の「イン・ジ・エンド」、2007年の「ワット・アイヴ・ダン」、2009年の「ニュー・ディヴァイド」の3曲がトップ10入りするヒットとなった。

 また、全米での楽曲ダウンロード数は3,720万、米国の公式オンデマンド・ストリーミング数は116億回を記録している。さらに、故チェスターが南カリフォルニアの自宅で自ら命を絶つ2か月間前の2017年5月17日にリリースされたアルバム『ワン・モア・ライト』を含む6枚のアルバムが米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”の1位を獲得している。
 
 米ビルボードは、今回の件でリンキン・パークの担当者に連絡を取ったが、返答は得られなかった。