自分の強みを帳消しにする人

ゲスト講師として大学に招かれた、当時33歳の鈴木さん

 個人的に、ある程度年齢を重ねて恋愛や結婚に苦労している男性には、「〇〇を評価されたい」「●●でモテても嬉しくない」「〇〇に寄ってくる女は嫌だ」「●●目当てな気がして怖い」というくだらないこだわりによって自分の強みを帳消しにしている人が多い気がします。お金や肩書ではなくて俺自身を評価してほしい、とか、医者っていうだけで目の色を変える奴じゃなくて僕の本質を理解している女がいい、とか、俺が有名だから寄ってくる女には興味がないから俺のことを知らない人と一から愛を育てたい、とか。

 そういう人には心から、「お前自身って何だよ? 顔か? 男性自身つまり性器のことか? それとも魂とかそういうスピってる話?」と思ってしまいます。そんなこだわりに時間を割くくらいなら、自分のどういうところを好きな相手か、ということより、自分が相手のどんなところを好きかについて深く考えればいいのに。

 私も二十代の頃、「お前は俺がカローラに乗って西葛西に住んでいたら付き合ってなかっただろ」と理不尽な責められかたをしたことがあります。彼がどんないかした外車に乗ってどんなお洒落なマンションに住んでいたかなんて覚えていませんが、そんなことを言ってくるくらいだからきっと高級車に乗っていることと白金だか麻布だかに住んでいることくらいしか自信のないオトコだったのでしょう。

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