そして「評価ダウン」の3人目が、三笘薫(ブライトン)だ。プレミア参戦1年目の昨季は、センセーショナルな活躍を続けて公式戦41試合出場10得点(8アシスト)をマークした。迎えた2年目の今季も開幕直後は絶好調でリーグ戦6試合を終えた時点で3得点3アシストと躍動していたが、10月以降は一転して沈黙が続き、12月末に足首負傷して戦線離脱となった。年明けに日本代表として臨んだアジア杯の決勝トーナメントから復帰したが、2試合に途中出場したのみで不完全燃焼に終わると、ブライトン再合流後は2試合に出場したのみで今度は背中の怪我を理由に、今季の残り試合の欠場が報じられた。残った数字は、公式戦26試合3得点6アシスト。もちろん最大の要因が怪我であり、三笘の実力が“こんなものではない”ことを多くの者が知っているが、プロならば「ピッチに立つ」こと、攻撃の選手ならば「数字を残す」ことができなければ、評価ダウンは避けられない。
選手の評価は表裏一体であり、期待が大きいほど、応えられなかった際の失望は大きくなる。怪我は仕方ないが、まだピッチに立つチャンスがある選手たちは、最後の最後まで評価を覆すチャンスは残っている。そして、日本人選手が優勝トロフィーを掲げるシーンを、大いに期待したい。(文・三和直樹)