ブライトン・三笘薫(ロイター/アフロ)
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 Jリーグが開幕したばかりである一方、秋春制の欧州サッカーはシーズンの約4分の3を終えている。その中で日本人選手たちは今季、どのような働きを見せているのか。現時点で2023-24シーズンに「評価アップ」の選手、そして「評価ダウン」の選手は誰なのか。

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 今季、世界的に最も評価を上げた日本人選手は、間違いなく遠藤航(リヴァプール)だ。ドイツで残留争いをしていたシュツットガルトから昨夏、イングランドの強豪にして名将ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールに移籍。モイセス・カイセドを1億1000万ポンド(約212億2000万円)で獲得を試みながら失敗に終わった末の代役で、わずか1600万ポンド(約31億円)という格安の30歳MFに対して、当初は懐疑的な声が多かった。実際、加入当初は適応に苦しんだものの、周囲との連携が深まるにつれて持ち前のデュエルの強さを遺憾なく発揮。3月10日の宿敵マンチェスター・シティとの“世界最高峰の戦い”でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されるなど、今やチームに欠かせない存在となった。その“安さ”も相まって今季最大の“当たり補強”とも言われている。アーセナル、マンチェスター・シティとの三つ巴の終盤戦を制してチームをリーグ優勝に導くことができれば、「ENDO」の名前はさらに高まることになる。

 鮮やかな復活を遂げたのが、南野拓実(ASモナコ)だ。リバプール時代に控えの立場が続いた中で徐々に調子を崩して日本代表からも外れることになったが、フランスリーグ移籍2年目を迎えた今季は開幕から3試合で3得点2アシストと絶好のスタートを切った。その後も迷いが晴れたような思い切りの良いプレーを続け、本来の切れ味と決定力を取り戻し、日本代表復帰も果たした。モナコでは現時点でリーグ戦23試合に出場して6得点5アシストをマークしており、数字に表れない部分での豊富な運動量と献身的な守備も評価が高い。チームは現在、首位パリSGとは勝点差13をつけられているが、欧州CL出場圏内の3位につけており、その中で南野の働きは誰もが認めるところ。一時は日本代表でも不要論が沸き上がったが、今では人気が再沸騰しており、活躍できない試合があった場合は「南野が悪い」ではなく「起用法が悪い」というところまで、ファンからの信頼を回復させている。

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「評価アップ」3人目で挙げたいのは…