「競馬などギャンブル好きという一面も、また意外性があります。以前、放送されたバラエティー番組で『タクシーで行ったらパチンコに勝てるんですよ』と言う霜降り明星の粗品に、林先生は『分かる分かる』と同調。さらに、『タクシーでパチンコ行くなんて、本物だよ君は』と笑顔を見せていました。ギャンブルは本当に好きそうですが、その一方で愛妻家でもある。10月放送のバラエティー番組で藤木直人と対談を行った際、藤木の大ファンという妻も収録を見学していて、嬉しそうな妻に林先生は『助かりました』と藤木に感謝していた。これに共演者が『奥さん同伴でインタビューっていうのは、異常な光景ですよね』と指摘すると、林先生は『この件に関しての批判がもし出るようならば、私が全て受けます』と男気をみせていました」(同)
テレビで自身の「役割」を熟知
一方で、本業である予備校講師の仕事についても、テレビで売れた後も手は抜いていないようだ。週刊誌の芸能担当記者は言う。
「自身が教える大手予備校で講師の新陳代謝が進んでいないことに触れ『早くどけよって、いちばん思われているのが私』とバラエティー番組で明かしていたことがありました。一方、共演者から『でも(人気は)林さんが一番上なんじゃないですか?』と聞かれると、『それを言うとネットが大荒れしますけど、ぶっちぎりでトップです』と断言していました。“トップ”とはっきり言うところは、予備校講師としてのプライドものぞかせました。賢くて教養のある人はたくさんいますが、林先生の場合はイジられ役もできて、自虐もするけど仕事には自信を持っている。そんなバランスのとれた人間性こそが最大の魅力で、息の長い活躍につながっているのだと思います」
TVウオッチャーの中村裕一氏は、林の人気と魅力についてこう分析する。
「これだけ長く芸能界で活躍しているにもかかわらず、ヘンに業界に染まってないところが人気の理由の一つではないでしょうか。長年、塾講師として生徒たちを厳しい目で見てきた客観性と優れたバランス感覚で、自身の求められているもの、与えられたポジションを瞬時に理解し、ニーズに応え続けてきた結果だと思います。サイクルが早く消費されがちな芸能界において、今後はモチベーションがどこまで続くか、自身の将来図をどう描いているかがポイントでしょう。クレバーな人なので、『ここが潮時』だと思ったらスパッと切り替えて、ある日突然、新しいチャレンジを始めるかもしれません」
ドヤ顔をしても自虐をしても不快感がない林先生。話の分かりやすさはもちろん、視聴者を引きつける人間味で、今後も人気は続きそうだ。
(丸山ひろし)