柳瀬菜摘さん(右)と柳瀬武彦さん(撮影/写真映像部・上田泰世)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年3月11日号では、デザイナーでありPEOPLE店主の柳瀬菜摘さんとP inc.代表として企画編集業の他、飲食店経営、シェアスタジオ主宰などを兼務する柳瀬武彦さん夫婦について取り上げました。

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夫30歳、妻30歳で結婚。2歳の長女と3人で暮らす。

【出会いは?】同じデザイン会社で異なる時期に働いており、埼玉県小川町での和紙漉き体験研修で出会った。

【結婚までの道のりは?】元々は、たまに会う友人だったが、いろいろな趣味や価値観が合い、出会いから6年ほどで交際。約2年後に結婚。

【家事や家計の分担は?】食器洗いとゴミ捨て、車の運転は夫。その他は妻が担当。生活費用の家族口座が一つあり、それ以外は別々。

妻 柳瀬菜摘[38]デザイナー PEOPLE 店主

やなせ・なつみ◆1985年、北海道生まれ。立命館大学産業社会学部を卒業。広告制作会社、アパレルブランドなどを経て、カフェとプロダクトを展開する豪メルボルンの会社でデザイン、広報、商品企画を担当。夫と共同で経営する喫茶店の店主

 パラグライダーに一緒に出かけた日から、たけちゃんからのアプローチが始まりました。あんなにあついたけちゃんは後にも先にも見たことがありません。本当に楽しい一日で、無言の時間も居心地がよかったのを覚えています。

 結婚しても仲のいい友達のような関係は変わりません。子どもが生まれて、2人のチームに新たなメンバーが加わったような感じです。個が集まってそれぞれが楽しんでいる。それが私たち家族です。

 たけちゃんからはたくさんの刺激を受けます。いろいろなところから新しい考え方を吸収してきて、いつも自分なりの生かし方を考えています。その考えをまとめ、これからやりたいことをリスト化して私にも伝えてくれます。

 今年は2人でやっている喫茶にもっと新しい風を運びたいです。自分たちで作った野菜を出したり、定期的にイベントを開催してみたり。地域の人たちが集える場所を提供したいという思いで始めた喫茶ですが、楽しく変化させていけたらうれしいです。

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