最初の渡航で働いた期間は、オーストラリアの観光ビザの上限期間である3カ月。宿泊費を除き、3カ月で合計約300万円の報酬を手にした。
「3カ月間、ほとんど休みなく店に出たので、結構ハードな3カ月でしたが、それを差し引いても、日本より格段に稼げました。客の感じも、日本で多かったオタクっぽい男性より、カラッと明るいというか、単刀直入に“セックスするためにここに来ている”という感じで、もっとシンプル。チップも励みになって、それなりにやりがいを持って働けました」
以来、同様の手順で出稼ぎをし始め、5年が経とうとしている。出稼ぎを繰り返すうちに英語も少しずつ話せるようになり、今では英語で普通にコミュニケーションを取ることができる。英語が話せることで、例えばオプションサービスの交渉などもしやすくなったり、客と他愛ない話もできるようになり、「もっと稼げるようになった」という。
また、アジア人女性の知り合いも増え、「あの国も結構稼げる」「あの店がわりと働きやすかった」といった情報も得られるようになった。入国時に怪しまれた時の切り抜け方や、嘘のつき方といった知恵も共有し合っているという。
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