友人と一緒に飛行機でオーストラリアに飛び、入国。働き始めたのは、中国人の女性が経営するマッサージ店だった。表向きにはマッサージ店を名乗る、性風俗店だ。店に到着すると、派手な化粧で人懐っこそうな笑みを浮かべた女性オーナーが、片言の日本語で「コンニチワ~ヨウコソ~」と迎えてくれ、出稼ぎの生活がスタートした。

 店での働き方は、こんな具合だ。営業時間は11時から25時(最終受付は24時30分)。昼勤務と夜勤務が選べ、基本的には1日8時間の勤務だが、希望すれば営業時間フルで働くこともできる。日曜は定休日なので週1日は休みになるが、ノルマがあるわけではないため、週3~4日休みにすることも可能だ。ただ、ヨウコさんのように出稼ぎ目的で働いている女性は、短期間で集中的に稼ぎたいと思って来ているため、週1日休めたら十分という人が多かったという。

3カ月での報酬は300万円

 給料システムは、客が店に支払う料金のうち、70%がもらえる出来高制で、日払いが基本。女性のレベルによって料金に差が出るものの、ヨウコさんが働く店では、30分コース=1万円前後、45分コース=1万5千円前後、60分コース=2万円前後が店から女性に支払われる金額の平均だった。サービスが良ければ、客からチップ(日本円で3千~1万円程度が平均)が直接支払われる。また、個別にオプションのサービスを用意することで追加の報酬を得ることもできる。このオプションで得る報酬は、全て女性の取り分となるため、「みんな積極的にオプションを用意しているようでした」。

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