人と同じにはなれない

――役者としてグループとはまた違う知名度を誇り、ソロ活動でも高みを目指す。岩田の存在は、LDHの後輩パフォーマーに勇気と選択肢を与えている。

岩田:そう思ってもらえているのなら仕事冥利に尽きます。パフォーマーには体力のリミットもありますし、自分がそのグループに存在している意義が必要です。三代目にはなぜ4人でなく、5人のパフォーマーがいるのか。メンバー各々がグループに対して何を返していけるのかということを考え続け、「俳優をやる」と決めてからはその道を突き進んできました。自分とグループのことだけを考えて活動してきましたが、年々「先輩がかっこよくないと後輩は輝けない」と思うようになりました。

 この業界にいるとどうしても人と比べてしまうんです。それによって成長できたり、何かに挑戦するきっかけになればいいと思いますが、人と同じようにはなれません。自分のスペックを大きく強くしていく作業に邁進していくべきだと思うんです。僕はソロを始めて、自分がやりたいことができる幸せを一層感じています。これからも悩みながら自分が選んだ道を突き進んでいきます。

(構成/ライター・小松香里)

AERA 2024年3月4日号より抜粋

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