パフォーマーでありながら、ソロでアリーナツアーに挑む岩田剛典さん。道なき道を歩み続けてきた14年間を語った。AERA 2024年3月4日号より。
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EXILEと三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーでありながら、2021年に異例のソロデビューを果たした。今春、2ndアルバム「ARTLESS」を携え、単独でアリーナツアーを行う。
「一グループのダンサーからキャリアをスタートさせた人間が一人でアリーナツアーを行った前例はありません。だから、この先こういうことはないかもしれないと思って臨みます。生き急いでいるわけではありませんが、今回のツアーはお世話になった人たちにできる限り見てほしい。ツアー後にはまた新しい景色が見えるはずです」
「グループで何度もアリーナに立っているので雰囲気はわかっています」と言い切る。
「アリーナでは演出の幅が一気に広がるので、豪華なライブにしようと思っています。グループのライブではあまりやらないことにも挑戦できるので、こだわりを詰め込んでいきたい」
人がやらないことを意識するのではなく、自らのオリジナリティーを出すことを心がけ、ディテールを詰めていった。
「オープニングから仕掛けがありますし、最初から最後まで統一感のある映像も用意しています。僕ならではのグッズにも遊び心のある仕掛けを施しました」
ソロ活動の楽しさは、あらゆる面で自らのクリエイティブを発揮できるところだという。
「ソロ活動は表現者としての自分をブランディングしていくプロデュース業でもあります。自分を客観視して、プレイヤーとしての岩田剛典をどう輝かせるかということを念頭に考えていきます」
パフォーマー、俳優、ソロ……すべての活動の原動力は「挑戦心」だ。
「僕は挑戦しなくなった瞬間に味気無くなってしまうタイプ。常に新たな挑戦ができる場所を探しています」
(ライター・小松香里)
※AERA 2024年3月4日号