「国連でのRMのスピーチが、自分が自分を愛することの大切さを教えてくれた。私のまわりにもそんな人がたくさんいます。私を変えてくれたBTSというグループ、彼らの曲、すべてが好きです。私が成長するのを助けてくれて、私の思春期を幸せにしてくれてありがとう」
チリのイシドラ・バルデスさん(18)もBTSのおかげで成長できたと語る。
「『LOVE YOURSELF 轉‘Tear’』に特に感動しました。失望、悲しみ、不安について歌っていて、人生の困難に立ち向かう勇気をくれた。最初はBTSのダンスに惹かれていましたが、歌詞の意味を知り、自分を愛することや多様性を恐れないというメッセージに触れて、自分の考えも大きく変わりました」
BTSは、現在はグループ活動を休止中だが、2025年、“完全体”での活動再開を予告している。
昨年6月からソウルの延世(ヨンセ)大学に留学しているフォトグラファーの松沢美緒さん(35)は「ソロ活動を通して、さらにレベルアップしたメンバーたちが再集結するのであれば、これまで以上にとんでもないことになるのでは」と期待を隠さない。ヘレンさんも、「帰ってくる日を待っています」と語った。
コロナ禍の救世主は、どんな進化を遂げてカムバックしてくれるのだろう。(ライター/成川彩=ソウル)
※AERA 2023年4月3日号より抜粋
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