憲法、民法、刑法、行政学や法社会学などこれまでに学んだことは数知れず。試験は大変だったけれど、「学べてよかった」と思うことがたくさんあったと笑う。
「世の中がどういう仕組みでできているのか、みたいなことがわかってきました。普段生きているなかで、聞いたことがあるけれど正確に理解していないことってたくさんありますよね。法律を学ぶと『こういうことだったのか!』『だからこんな事件が起きたのか』と理解できるようになるんです。道を歩いていても、さまざまなところに法律がちりばめられていることに気づく。大学に入らなければ見えなかった世界が、見えるようになった気がします」
生活に身近な法律には、特に興味があったという。
「民法はおもしろかったですね。相続とか家族関係ってこうなっているんだ、みたいな発見もあって。実は労働法の勉強もしたかったんですよ。ぼく、中学生から働いているのでちゃんと知りたくて。でも残念ながら履修組みでうまくコマが合わなくて結局選択できずに終わってしまいました」
大学での学びを経て実感したのは「知性のある大人はかっこいい」ということだ。
「読者の人の中には受験勉強真っただ中の人も多いと思うんだけど、勉強は自分を素敵に見せる一つの武器だってこと、知ってほしいなぁって思います」
大学に入学したことは 人生にプラスでしかない
キャンパスライフを楽しむことはかなわなかったが、浮所さんは「立教大学は大好きです」と話す。
「赤レンガの本館はツタがからまって、いつ見てもきれいです。クリスマスになると本館前のヒマラヤ杉にイルミネーションがともるんですけど、ほんと幻想的っていうか。あとは、学食のごはんがおいしい。ぼくも普通に一人で食べますよ。おすすめはカレーかな? いや、カツカレーですね。マジでおいしいし、安いし、量もすごいんです」
浮所さんは大学での学びが仕事につながったと感じたことはあるのだろうか。
「むちゃくちゃあります。大学が仕事の幅を広げてくれました。Snow Manの阿部(亮平)くんのジャニーズクイズ部に参加させてもらえたのも立教大学に入っていたからだし、池上彰さんの番組に出演させてもらえたのも大学に行っていたおかげです。もしぼくの人生の年表を作ることができたとしたら、大学の4年間はものすごく密度が高くなると思います」