初の博士号を取得した女性皇族は彬子さま
海外の大学で本格的な研究に打ち込み、博士号まで取得したのが、三笠宮家の故・寛仁さまの長女の彬子さま(42)だ。
学習院大在学中の2002年に英オックスフォード大に短期留学し、さらに04年から同大で日本美術などを6年間にわたって研究、10年に哲学の博士号を取得した。
論文審査を経て博士号を取得した皇族は、秋篠宮さまに続き2人目で、女性皇族としては初めてのことだった。
帰国後は、関西にも拠点を確保し、日本の伝統文化を伝える一般社団法人「心游舎」の総裁として全国で活動。京都産業大や京都市立芸術大、立命館大、国士館大や国学院大などで客員教授や特別招聘教授、研究員などを務める活躍ぶりだ。
次女の瑶子さま(40)は、学習院女子大を卒業したのち、日赤に嘱託職員として勤務。
「嘱託職員ながら、週5日の常勤と、腰を据えて働いておられたそうです。勉強に熱心なご姉妹であったと聞いています」(元宮内庁職員)
高円宮家の承子さま(37)は、英エディンバラ大での約4年間の留学などを経て、13年から日本ユニセフ協会に就職。いまも勤務を続けており、東ティモールやスイスなどへの出張もこなすベテラン職員だ。
高円宮家の三女の守谷絢子さん(33)も、カナダの大学で留学を経験。城西国際大学大学院で、子どもや高齢者の福祉を学び、同大福祉総合学部研究員として、学生の部活動なども指導してきた。
秋篠宮家の長女小室眞子さん(32)は、英中部レスター大学大学院の博物館学研究科で1年学び、結婚するまでは東京大学総合研究博物館の特任研究員として週3回ほど勤務を続けた。
次女の佳子さま(29)も、英中部のリーズ大で舞台美術などを1年間学んだ。いまは、全日本ろうあ連盟で非常勤嘱託職員として勤務をしながら、多忙な公務をこなす日々だ。