自分との対話だけで限界があるときは、人のアドバイスも有効です。「これをやったら世界の終わりだ」と自分が勝手に思い詰めている選択も、他人からしてみたら全然そうじゃなかったりする。「え、なんで? 普通に電話して断ればいいだけじゃん。何をそんなに怖がってんの?」みたいに違う角度から切り込んでくれる他人のアドバイスは本当にありがたいです。
僕も昔はそうだったんですが、人に話す意味がわからないと思っている時は、ガードが堅くなって、他人の声が届かない状況に陥ってしまっているかもしれません。
そういうときは僕は心の中でマツコ・デラックスさんと会話していました。僕の心の中のマツコさんは、「あんた、なんでそんなことで悩んでんのよ。やめちゃえばいいじゃない」ってズバッと言ってくれるんです。マツコさんと、お坊さんと、スナックのチーママみたいな3人衆を心の中に持っておくと、一般的な正論以外のアドバイスをしてくれるかもしれませんよ。
※AERA 2024年1月29日号