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北陸の地震の被災地では、明日13日(土)にかけて次第に雨から雪に変わる見通しです。大雪や土砂災害などに注意が必要なほか、寒さも厳しくなります。少しでも暖がとれるようお過ごしください。

北陸 明日13日(土)にかけて雨から雪へ 大雪の際の注意点

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日本付近は明日13日(土)は冬型の気圧配置となって寒気が流れ込む見込みです。北陸では雨から次第に雪に変わる見通しで、新潟県を中心に大雪となるおそれがあります。交通への影響に注意・警戒が必要なほか、被災地ならではの注意点もあります。

地震で傾いたり、基礎部分が損傷している建物では、雪が降り積もることで倒壊の危険が高まります。屋根に積もった雪は、想像するよりも重く、100平方メートルの屋根に10センチの雪が積もると、重さは約1.5トンにもなります。地震の被害を受けている建物には近づかないようにしてください。

また、車中泊をしていて、暖をとるために車のエンジンをかける際でも、マフラーが雪で埋まってしまうと排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪するようにしてください。
さらに、食事や水分を十分に摂らないまま、狭い車中で長時間同じ体勢のままいると、血栓ができる「エコノミークラス症候群」を発症するリスクが高まります。予防のため、定期的に車の外で身体を動かしたり、水分を補給したりすることが必要です。

寒さ対策 被災地で暖をとるポイント

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いまだ停電が復旧していない地域もあるなか、停電の際でもできる防寒対策として、3つのポイントがあります。

●なるべく空気の層をつくる
重ね着をする、衣服の間に新聞紙を何枚か挟む、下着と衣服の間にレインコートを着るとサウナスーツのようになり防寒対策になります。また、床には段ボールや新聞紙を敷くと床の冷たさをやわらげます。

●首・手首・足首から体温を逃がさない
寒さは3つの首からと言われます。首にタオルを巻く、上着の袖やズボンの裾にテープを巻き、すき間から体温を逃がさないようにしましょう。

●身体を締め付けない
身体をしめつける服装は血行をさまたげ冷えの原因になるため、なるべくゆとりのある服を。

被災地などでは、暖房器具が十分に用意できない所が多いと思いますが、少しでも暖がとれるようお過ごしください。

土砂災害に注意・警戒

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地震の揺れの大きかった地域では、地盤が緩み、少しの雨や雪でも土砂災害が発生する危険が高まっています。また、すでに土砂で川の流れがせき止められている所では、大雨や雪解け水によって土砂が一気に流れ下る「土石流」が発生する恐れもあり、長い期間にわたって注意・警戒が必要です。

土砂災害には前触れとなる現象があります。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。