ここ近年、「スマートフォン(スマホ)依存」に陥り、日常生活や心身に支障をきたす人が増えているといいます。
SNSやスマホの普及によって、いつでも・どこでも・誰とでもつながるようになった現在、「デジタル疲れ」や「つながり疲れ」を感じている人も多いようです。
そこで今、あえてスマホやネット環境から距離を置く「デジタルデトックス」に注目が集まっています。
特に、自分だけのオフな時間が作りやすい夏休み中は、デトックスを実行する絶好のチャンス。
ぜひあなたもチャレンジしてみませんか?
果たしてあなたは依存症?
あなたは1日にどれぐらいスマホを使っていますか?
民間の情報セキュリティー会社の調査によると、全年齢のスマホ平均利用時間は1日3時間、女子高生では1日7時間というから驚きです(デジタルアーツ調べ)。
スマホ依存・ネット依存の明確な定義はありませんが、「何かの待ち時間や電車内で必ずスマホをいじる」「無線LANが接続不能な場所だとイライラする」「SNSの書き込みをチェックしないと不安になる」といった人は要注意。
さらに事態が進んで、「食事中も入浴中もトイレ(!?)でもスマホが手放せない」「使用をやめようとしてもやめられない」「熱中しすぎて他の大切なこと(仕事・勉強・睡眠・人間関係など)を犠牲にしてしまった」という人は依存症の疑いがあります。さて、あなたはどうでしょうか?
パソコンオフ&スマホ断ちで気分一新
いずれにせよ、ネット環境にどっぷりつかった現代人にとって、その環境から意識的に離れてみることは重要といえるでしょう。いくら便利で楽しいツールでも、必要以上に使い過ぎれば「毒」にもなるのです。一定時間・一定期間、スマホやネットなどの使用を控える(制限する)デジタルデトックスで「解毒」して、心身ともにリフレッシュしてみませんか?
【デジタルデトックスの一例】
●1日~数日間、スマホやパソコンに触らない
●1日の中で、スマホやパソコン電源オフの時間を決める
●帰宅したらスマホを手の届かない場所に置く
●枕元にスマホを置かない
●夜10時以降はスマホやパソコンに触らない
●食事中や人と対面で話している時はスマホに触らない
●スマホの充電は1日1回と決める。充電器を持ち歩かない
●スマホの通知機能を停止する
●スマホのホーム画面からSNSを削除する
●スマホやパソコンから、よく使っているゲームアプリを消去する
夏休みを利用して究極のデジタルデトックスに挑戦!
最もデトックスできる(最も難しい?)究極の方法が、上記の最初に挙げた「1日~数日間、スマホやパソコンに触らない」ことですが、仕事などのビジネスシーンではなかなか実行しにくいもの。
そこでおすすめなのが、会社や仕事から離れる夏休みのデトックスです。
夏休みの期間中、絶対にスマホとパソコンを使わないと決め、周囲の人にも実行宣言しておけば、あとは自分の意思次第。どうしてもスマホやパソコンに触りたくなったら、手ぶらで散歩に出かけたり、家族や友人をドライブに誘ったりして、気持ちを外に向けてみましょう。
部屋の大掃除をする、撮り貯めしていたドラマや映画を一気に観る、長編小説を読むなど、時間をかけて何かに集中するのもいいと思います。
夏休みの帰省や旅行の際に、思い切ってスマホを持っていかないのも一案です。
最初は不安や不便さを感じるかもしれませんが、いかに自分がスマホに依存していたか自覚できるはず。
がんじがらめになっていたネット環境から完全に離れることで、これまでにない解放感とともに、新たな発見があるかもしれませんよ。