エディターのayumiです。長い夏休みも終わってしまえばあっという間。皆さん、どんな夏休みを過ごされましたか? 夏休みはイレギュラーも多く、早寝早起きなど今まで習慣としてきたことがなかなか続かないことも多いですよね。

わが家も読書の時間は基本毎晩寝る前と決まっていますが、夏休みはやはり崩れがち。楽しいイベントも多い中で、読書の時間を無理なく作ることはなかなか難しいです。

そんな夏休みだからこそ、わが家は毎年、「夏休みブックチャレンジ」と称してちょっとしたゲーム感覚で読書を楽しむ工夫をしています。今回はその取り組みを紹介しますね。

わが家のブックチャレンジのルールは、「30冊読書をしたら1冊好きな本をゲットできる」というもの。

始める前は、本を読んだらごほうびがあるというのはいかがなものか……とも思ったのですが、「読みたい本があるから本を読む」という流れならありかな、と思い取り組んでいます。

ただ、そうなると「数をこなす」ことにベクトルが向きがち。「短い本をたくさん読めばいい!」となるのはちょっと違う。

なので、長い夏休みを利用して、子どものブックチャレンジに「チャレンジ本リスト」を加えています。

このリストは、子どもに今読んでみてほしい本、チャレンジしてみてほしい本を入れています。

今年であれば、小5の息子には『ぼくらの七日間戦争』『ハリーポッター』などをリストアップ。中には息子の好きなジャンルの本も取り入れました。このリストの中の本を3冊読めば、プラス1冊ゲットというルールです。

もちろん、読む・読まないは本人の自由です。あくまでも手に取るきっかけのひとつ。今年は結局、チャレンジ本の中から3冊のみチョイスしていました。

ブックチャレンジのルールは、子どもによって変えてみてもいいと思います。ただ、ごほうびとして「何冊読んだらおこづかい」「何冊読んだらゲーム何時間」など、本と関係のないものになると趣旨がずれてしまうので、あくまでも​チャレンジ達成のごほうびは本であることがポイント

量をこなすことが目的ではなく、あくまでも本との出合いのきっかけのひとつとしてとらえてもらえたらと思います。

今の時代、子どもと本の距離感を保つのは、なかなか困難です。ゲームやタブレットなど魅力的なコンテンツが多いうえに、子どもたちは習い事や遊びなどで忙しい。そんな環境の中で、無理強いすることなく本を身近な存在にし続ける。一筋縄ではいきませんが、ちょっとした工夫を取り入れながら、親子で読書を楽しめたらと思います。

こちらのブックチャレンジ、何も夏休みに限ったことではありません。これからのシーズン、読書の秋にちなんで取り組んでみるのもオススメです。

(文/ayumi)

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AERA with Kids+ エディター(#読書部)。小5、小1、年少の3人を子育て中。絵本のある子育てや本のある暮らしについて、自身の子育てを交えながら発信。おうちでできる子どもたちの読書サポートに取り組んでいます。