加藤綾菜さん(撮影/写真映像部・和仁貢介)

 ザ・ドリフターズ加藤茶さんとの「45歳差婚」が世間の注目を集めた加藤綾菜さん(35)。結婚当初は激しいバッシングや嫌がらせを受けた。心が耐えきれず、離婚を切り出したこともあったという。しかし、それを乗り越え、今では「加トちゃんの良き妻」として認知されている。困難を乗り越えられたのには、茶さんのある言葉があったという。

【写真】おだかやかな顔つきになった綾菜さん

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「顔がどストライクなんです。猿顔で口の端がクイッと上がっている感じも。ホントにカッコいいんですよね」

 加藤茶さんについて聞くと、綾菜さんはその魅力を本当に楽しそうに語る。

 綾菜さんと茶さんは、2011年に結婚。当時、綾菜さんは23歳、茶さんは68歳だった。「45歳差婚」が話題になった。今でこそ、「加トちゃんの良き妻」というイメージが世間に浸透したが、結婚当初は激しいバッシングを浴びせられ、嫌がらせも受けた。

「毎週のように週刊誌で平気でうそが書かれたり、『財産目的か』とか言われたりする日々でした。自宅に無言電話がかかってきたり、家の壁や玄関のドアにペンキで罵詈(ばり)雑言が書かれていたり、ということもありました」

 綾菜さんがブログにアップしていた手料理もバッシングされた。当時は茶さんが好む揚げ物など、油っこく、塩辛い料理を出していたのだという。

「読者から『加トちゃんを殺す気か!』って言われて。そのときは、週に3回ぐらい揚げ物出してたんですよ。豚カツとかチキン南蛮とか、加トちゃんが食べるものだけを出してて。正直、当時は『加トちゃんが好きなもの作って何が悪いん?』って思ってました」

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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「別れたら楽になるのかな」