朝起きて、雨音が聞こえるとまず「あ〜、今日何着て行こう」と、ちょっとブルーになる方、多いのでは。
晴れの日よりは、確かにコーディネートの幅は狭まります。でもお気に入りのレインブーツがあれば、「雨の日ならではのコーディネート」を楽しむ日になりますよ。

明るい色のレイングッズで気分を上げましょう。
明るい色のレイングッズで気分を上げましょう。

暑い初夏にブーツスタイルが楽しめる日。

足のラインに自信がなくてスカートをはくのはブーツで足を隠せる秋冬だけ…という方も多いのでは?
(筆者も冬だけスカート派です)
最近注目のミモレ丈(膝下)スカートや大流行中のガウチョパンツ(長め丈のキュロットスカート)も素足を出すのは勇気がいるけれどレインブーツと合わせれば、思いきって挑戦できそうですね。素材は薄手のポリエステルがオススメ。濡れてもシワになりにくく、乾きが早いのはもちろん、美しい落ち感でスッキリシルエット。
又、レインブーツは乗馬ブーツ型が多く色も黒やこげ茶が一般的。見た目はトラッドでハードですね。レースやフリルなどをあしらったワンピースやスカートに合わせても甘くなり過ぎないので大人の甘辛ミックススタイルを楽しむのも良いですね。
スリムアップ効果が期待でき、普段できないスタイルにも挑戦できる日、と気持ちを切り替えてみませんか。
雨の日のお出かけが楽しくなりそうです。

パンツをレインブーツにインして旬スタイル。

雨の日もパンツ派の方は、ブーツインスタイル。定番のロング丈がやはり足長効果でスッキリ見えますが、ムレが気になる方はショート丈を選びましょう。ここ最近のショートブーツブームでサイドゴアやエンジニア型などレインブーツにもショートタイプが沢山出ています。ショート丈の場合は履き口に手がすっぽり入る位のデザインを選ぶと足首の細さが強調され美脚効果も期待できますよ。又、ムレ対策として筒丈に関係なく少し余裕のあるサイズを選ぶのもお忘れなく。
ブーツインする日はパンツの素材はコットンなど通気性の良いものを。最適なのは薄手デニムのスキニータイプ。足首までフィットしてるので、ブーツを脱いだ時のシワも気になりませんね。最近はカラーバリエーションも豊富なので、レインブーツと同色を選べばスッキリ美脚効果も。さらにトップスも同色で揃えればトレンドのワントーンコーデに。黒・紺・こげ茶などシックカラーのワントーンコーデにはアクセサリーや傘で明るい色を添えメリハリをつければグッとこなれた印象に。さぁ、だんだん雨の日のオシャレが楽しみになってきましたね!

差し色を効かせる時はなるべく上半身に。お顔映りがアップします。夏らしく涼しげなターコイズ色がオススメ。
差し色を効かせる時はなるべく上半身に。お顔映りがアップします。夏らしく涼しげなターコイズ色がオススメ。

ガーデニング・海外セレブ・野外フェスがキーワード!?

レインブーツの歴史は19世紀に遡ります。イギリスで騎兵達の脛を保護する為に製作されたウェリントンブーツが原型。初代ウェリントン公爵アーサー・ウェルズリーが製作を依頼したことからこの名がついたそう。その後ウェリントンブーツは革製からゴム製に改良。そして第一次大戦、第二次大戦と英国軍がヨーロッパのぬかるんだ戦場で着用する為、現在のハンター社の前身であるThe North British Rubber Company社製のゴム製ウェリントンブーツが大量に生産され、一般にも普及しました。
現在のレインブーツブームが始まったのは約10年程前から。地球温暖化により世界的に雨季が長くなり、雨の日に履く靴の需要が増えた事、又ガーデニングブームや海外セレブ達が野外フェスでこぞってレインブーツを履きそのスナップが世界に配信された事から始まったと言われています。
元々梅雨があり、雨の日が多かった日本ではアッという間にレインブーツが定着。今では、夕方から雨予報の晴れた朝でも抵抗なくレインブーツを履いてお出かけできるようになりました。カラーバリエーションも豊富で、毎シーズン新調するレインブーツコレクターもいるほど。お天気と関係なくファッション小物の一つとして楽しんでいる方も。ブームの立役者イギリスのハンター社やフランスのエーグル社は様々な有名高級メゾンとコラボブーツも発表、現在はすっかり世界的なブランドに成長し「レインブーツ」というファッションカテゴリーを確立しました。