ゲームの研究の歴史で、最も早くから注目されてきたのが、アクションゲームでした。
なんとなくアクションゲームをやる時は、集中して一生懸命に手を動かすので、脳のエンゲージメントも高まりそうな気がするのではないでしょうか?
その直感の通り、アクションゲームが私たちの認知能力に良い影響を与えうることは、かなり分厚い科学的エビデンスをもって示されてきたのです。
視覚の情報処理能力も上がるし、視野も広くなったり、聴覚の反応も良くなったりする。そんな結果もゲーム研究の初期から出てきていました。
最近では、脳科学的な立場からも、やはりアクションゲームは脳に良かった、という研究も出てきています。そうやってゲームの認知能力への良い影響は、かなり周知されるようになりました。
しかしやはり、注意するべき点は、「やり過ぎてはいけない」ということです。
ゲームが与える良い影響はたくさん確認されているものの、当然何事もやり過ぎは厳禁です。ゲームにせよSNSにせよ、やり過ぎてしまえば他のことに時間が回らず、運動や仕事、勉強などのバランスの取れた生活をおろそかにしてしまいます。そうなってしまえば、ポジティブになりうるゲームがネガティブなもので終わってしまいます。