勝間和代さんの新刊『勝間式 超ロジカル選択術 後悔しない自分になる!』(SBクリエイティブ)

「行かない」とまでは言わなくても、「みんなで割り勘にしよう」と言い出す人もいます。

 割り勘はいいのですが、厳しく1円単位まで割ろうとするタイプなら、ご注意を。

 正直、うっとうしいので次からは声がかからなくなるかもしれません。

小銭を出さない人

 また、ちょっとしたお金の負担をするときに、つい手が引っ込んでしまい、常に小銭を出さない人もいますね。

 たとえば4人で1台の車で出かけたときの駐車場代や、高速道路料金。

 割り勘にするほどでもなく、かといってドライバーの人が一人で払うのもおかしな話。

「さっき高速料金払ってくれたでしょ。私、ここの駐車場代払うよ」といった気遣いができる人でありたいと思います。

 無駄遣いをする必要はありませんが、交友関係において相手に気を使わせるほど、もしくは「あの人、いつも財布を出さないよね」と思われるほどのケチり方はよくありません。

 ある程度のお金を、人とのつながりに対して気持ちよく出せる人としか、付き合わなくなっていくものです。

酒席での割り勘負けは

 私はお酒を飲まないので、夜の食事の席などでは「割り勘負け」してしまいます。

 それでも、自分から「私はお酒を飲んでいないから安くしてよ」とは言いません。

 なぜなら、お酒を飲まないというのは、あくまで私の選択だからです。

 酒量に配慮を求めてしまうと、相手の付き合いコストが上がってしまいます。

 よく考えたら、お酒を飲まない分、食事の量が多くなる人もいます。

 実は同じくらいのお金で割り勘にしても不公平にはならないかもしれません。

 友人関係に使うお金を厳密にしすぎると嫌われて、避けられてしまいます。

 そのバランスには十分な注意を払いたいものです。

 人とのつながりは幸福度アップと健康度アップの両方に効くのですから、目の前のお金だけで判断しないようにしましょう。

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編集/綾小路麗香、伊藤忍

※『AERA Money 2023秋冬号』から抜粋

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