愛子さまが移行するのも楽しみ

 愛子さま「かっちり」系、佳子さま「ふんわり」系。「ファッションは自己表現と考えると、これがお二人の個性でもあるようにお見受けできます」と青木氏は指摘しつつも、愛子さまが、「かっちり」系から「ふんわり」系へと移行していくこともあるのではと話す。

「愛子さまは成年になられ、公の場にでられるようになってまだ2年目。一方の佳子さまは、今年で9年目です。佳子さまが成年されてまもなくは、多くの場面で紀子さま眞子さんとご一緒に、きっちりとした印象の装いをなさっていました。

 近年、お一人で公務に臨まれる機会も多くなり、そんな時に佳子さまはレースやシフォンなど柔らかい素材のものを選択されています。さまざまな場面において、どのような衣装が相応しいか、どのような装いがより自分らしいか、いろいろと考えてファッションを決めていらっしゃるのではないでしょうか」

 実は、愛子さまの「かっちり」から「ふんわり」への移行のきざしを、青木氏は感じとったという。

「8月21日に那須御用邸に向かわれた那須塩原駅で、愛子さまのグリーンの小花模様のワンピースが注目を浴びました。

 それまで御一家でのお出かけの時には、三人のリンクコーデが定番だったのですが、天皇、皇后両陛下とはリンクせず、愛子さま独自の、いわば個性光るファッションだったからです。それは愛子さまの独自性、いわば自立した心持ちを感じるものでもありました。

 成年皇族として2年目の愛子さま。今はまだご公務では、“かっちり”がご自分らしく落ち着く装いでいらっしゃるのでしょう。

 お出ましの時にはまだまだ緊張なさっているのかもしれませんが、ベテラン成年皇族の佳子さまの“ふんわり”ファッションをご覧になり、少しずつ、また違った“自分らしさ”を表現することを考えていらっしゃるかもしれません」

「かっちり」系も「ふんわり」系も、20代の令和のプリンセスたちの装いは華やかだ。愛子さま、佳子さま、おふたりの装いの変遷も楽しみでならない。

(AERA dot.編集部・太田裕子)