新NISAでは日本株も買えるが、ハルさんは全世界株式の投資信託推し(写真/アフロ)
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米国株や海外ETF(上場投資信託)、投資信託(以下、投信)などに投資して、30代の若さで「億り人」になったハルさんのおすすめ金融機関は?

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 新しいNISA(以下、新NISA)は非課税期間が一生続きます。つまり金融機関とは「一生のお付き合い」になるわけです。

 金融機関は年ごとに変更できますが、変更前のNISA口座の投信や株式は変更後の金融機関に移せません。

 あちらこちらにNISAの資産があると管理が面倒ですから、金融機関選びは慎重にしたほうがいいと思います。

 個人的には「ネット証券推し」です。ネット証券のほうが新NISAのつみたて投資枠で投資できるインデックス型投信のラインアップも豊富ですし、対面で営業マンとやりとりする必要もありません。あえて対面証券や銀行を選ぶ理由は何もないと思います。

 投資の知識がゼロで、自分で調べたりする労力もかけたくない人や、対面でいろいろ質問してから投資をはじめたい人は、対面証券や銀行を選ぶしかありません。

 ただ、対面証券や銀行は、店舗や営業人員のために多大なコストをかけています。

 その費用を賄うため(かどうかはわかりませんが)、新NISAを活用した資産運用という観点では「余計な営業」を受けたり、「成長投資枠ではサテライト投資もおすすめです」などというセールストークの下、手数料の高い金融商品を買わされてしまう(ついその気になって買う)可能性も十分にあります。

 もしメインバンクで新NISA向けの低コストのインデックス型投信を取り扱っているなら銀行ではじめてもいいでしょう。

 メガバンクのつみたてNISAの商品ラインアップを見ると、三井住友銀行では「SMBC・DCインデックスファンド」シリーズ、みずほ銀行なら「たわらノーロード」シリーズなどの良心的な投信が買えます。

 三菱UFJ銀行には「iFree S&P500インデックス」「つみたて先進国株式」があります。今冬に「eMAXIS Slim」シリーズの「全世界株式(オール・カントリー)」「米国株式(S&P500)」「国内株式(日経平均」などをつみたてNISAで取り扱うとの一部報道も。

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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