「音楽で嘘をつきたくない。それは昔からずっと思っています。その意味で、10代の学生ならではのリアルな悩みや青春を大学で経験できたことはとても大きかった。曲を作り続けるための、たくさんの引き出しを作ってくれました」
社会人になり音楽に費やせる時間は増えたが、音楽以外の経験も貪欲に積んでいきたいと話す。そこに音楽を長く続けるためのヒントがあるのかもしれない。
「今年の9月初めに、DREAMS COME TRUEさんの東京ドーム公演を観に行かせていただいたんです。それが本当に衝撃的で……。来年でデビュー35周年を迎えられるんですけど、デビュー当初と変わらない歌声と声量で30曲ぐらい歌っている(吉田)美和さんを見て、『もうすごい!』って感動しきりでした。美和さんみたいに、私もかっこいい音楽人生を歩みたいです」
(ライター・澤田憲)
※AERA 2023年10月2日号