現場ではそごう・西武労組がストライキをアピールしていた(撮影/上田耕司)

 この騒然とした現場に居合わせた人たちの思いもさまざまだった。

 セーラー服を着た女子中学生4人組は、同店のシャッターに張られた「臨時閉館のお知らせ」を見つけて、スマホで写真を撮り合っていた。学校帰りの中学1年生だという4人に今回のストライキついて感想を聞くと、4人は口々にこう話した。

「毎日、学校帰りに通るから普段からみんなで立ち寄っています。制服屋さんがあるから制服を取りに来たり、洋服を買いに来たり。変わってほしくないです。今までの西武百貨店のままでいてほしい」

 4人組の中のポニーテールの女子中学生は、

「ヨドバシカメラには変わってほしくない。お手頃なお店になっちゃうのはイヤです。私たちにとって、西武百貨店は、高嶺の花じゃないけど、いつまでも、ちょっと手の届かない感じの高級感がある店であってほしかった。『ルイ・ヴィトン』『ティファニー』『シャネル』とか高級ブランドがあるから、お店の前を通っても“オーッ”てなる」

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