107年ぶりの優勝を決め、喜ぶ慶応の選手たち=8月23日、阪神甲子園球場

 第105回全国高校野球選手権記念大会は23日に決勝があり、慶応(神奈川)が8―2で仙台育英(宮城)を破り、前身の慶応普通部が初出場で優勝した第2回(1916年)以来、107年ぶり2度目の全国制覇を果たしました。神奈川大会、そして甲子園での激闘とともに注目されたのは、個性豊かなチームと選手たち。その話題をまとめました。

*   *   *

「球児は坊主」のイメージから

整列する慶応の選手たち(撮影/写真部・松永卓也)

慶応高前監督が抱く「脱坊主」報道への違和感 「野球離れの原因にも目を向けてほしい」
https://dot.asahi.com/articles/-/199141

慶応は、これまでの高校野球のイメージである「坊主頭」でないことが取り上げられ、注目を浴びました。前監督の上田誠さんは「私の監督時代は、ただ単に変わり者扱いされて終わりでした。髪がなびいていることが高校野球のイメージと合わなかったのでしょう。いまやっと時代が動いて来たと感じています」。
 

次のページ