岩並克明さん(右)と岩並祥子さん(撮影/写真映像部・上田泰世)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年8月14-21日合併号では、リンクアンドモチベーションで組織人事コンサルティングを担当する岩並克明さん、Matkaでコンサルティング支援サービスを運営する岩並祥子さん夫婦について取り上げました。

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夫31歳、妻29歳で結婚。長男(3歳)、次男(1カ月)の4人暮らし。

【出会いは?】リンクアンドモチベーションの先輩と後輩。2015年に夫が大阪勤務となり初めて妻と出会う。夫は社内で「東大の競技ダンス部出身で姿勢がいい人」と噂だった。

【結婚までの道のりは?】出会いから8カ月後、夫のアタックで交際がスタート。2年の同棲を経て、交際3年で結婚。

【家事や家計の分担は?】基本的な家事は妻、ゴミ出しと食器洗いは夫の担当。夫は第1子のときの反省から、妻が第2子を妊娠中は基本的に家事をすべて担当した。家計は別々。

夫 岩並克明[35]リンクアンドモチベーション 組織人事コンサルティング

いわなみ・かつあき◆1988年、東京都生まれ。2012年に東京大学を卒業後、リンクアンドモチベーションに入社。企業の人事制度設計や理念浸透、幹部育成など組織人事コンサルティングを担当している

 妻と最初に出会った時、仕事にも何事にも本気な姿に魅力を感じました。結婚して1年程度経った頃、妻との関係がうまくいかなくなりました。

 何が悪かったのかを自分なりに内省しました。一言でいうと、自身の思いやり不足。自分のことばかり考えており家族のことが全く見えていなかったことに気づきました。

 私の仕事は企業のコンサルティングです。企業の問題点を探り、それが風邪なのか、大きな病気なのかを診断、適切な解決策を提示する。家庭も同じなのかもしれません。苦い経験を経て家族との時間を大切に、自分だけではなく、家族みんながもっと幸せになるにはどうしたらよいかを考えるようになりました。

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