損害保険会社の業界団体である日本損害保険協会の西村俊彦さんは、自動車が故障した場合、まずは損害保険会社や代理店に問い合わせることを勧めている。同協会のHPでは、会員会社のロードサービス窓口を紹介している。
「多くの自動車保険にはロードサービスが付帯されている。また、仮に付帯されていない、あるいはそもそも任意保険自体に入っていない場合でも、保険会社や代理店に連絡すればどのように対応すればよいかアドバイスをもらえるはずです」(西村さん)
サイトの料金を鵜呑みにしないことも大事だという。
「インターネットの検索結果のトップに上がっていて、格安、迅速、高品質などをうたっている業者に連絡した結果、表記のなかった高額の請求をされたり、多額のキャンセル料を請求されたりなどの被害の声が協会に寄せられています」(同)
国民生活センターにも、サイトに表記のある「基本料金」とは別に、「〇〇作業料」や「緊急対応費」などと称して料金を請求されたケースも報告されている。作業や契約内容、料金について、キャンセル料が発生するのかを事前に確認するのも重要だという。
請求内容に納得できない場合はその場での支払いを断ることも必要だと、同センターは呼びかける。その際は、現場では後日納得した金額で支払う意思を示すことも忘れではならないそう。断ったことで、業者の態度などから身の危険を感じた場合は、警察への連絡を勧めている。
車で遠出することが多くなるこの季節。損保協会の西村敏彦さんはこう話す。
「出掛ける際は事前に車の状態をよく確認してほしい。また、万一、故障などのトラブルにあった際は、損害保険会社や代理店に連絡して対応してもらうのがトラブルに巻き込まれないために重要です」
十分な備えをして、今年の夏もカーライフを存分に楽しんでほしい。
(AERAdot. 編集部・唐澤俊介)