「『あまり相手に対して期待しないでおこうと思うようになった』と、おととしのインタビューで明かしていたのも印象的です。最近は、相手にやってほしいことや、考えてほしいことがより多くなる傾向にある気がするが、求めるものを少なくするほうが自身の心が自由でいられると思っているとか。また、夫に対しても、分かってほしい、こうしてほしいなどと最初からあまり思わないようにしているようです。『何で分かってくれないの』となる前に、期待に応えてくれなかった場合も想像しておくと、とても楽だそうです。そんなところを見ると、多少ネガティブな出来事が起きても、それに耐えられる底力がありそうです」(前出の編集者)
結婚して損したなと思える人生もいい
最近では、薄幸キャラというより、独特の人生観を披露して共感を得ている。女性ファッション誌のライターは「物事を冷静に考える客観的視点を持っているところが支持されている」と言う。
「世の中は思い通りにいかないことばかりで、『損したなと思っても、いつか役に立つと受け入れたほうが得なんじゃないでしょうか』と、以前にインタビューで語っていました。自身も学生のころはオシャレに興味がなく漫画ばかり読んでいたが、だからこそ漫画に関する取材が受けられるし、就職活動に失敗しホステスになったことで男女関係のことを学び、恋愛を語れるようになった、と。『結婚すると損なんだ』とずっと思っていたようですが、精神的にも自立し、この先一人でも生きていけるという自信がつき、『いよいよ損することに向き合えるぞ』ということで結婚したそうです。さらに、夫が死んだら骨を骨つぼに入れながら『結構損したな』と思えたら、それはそれでいいかもしれないとも。苦しいことも自身の成長へのバネにしてきた方なので、今回の重なる不幸もいずれ生かせるときがくるかもしれません」(前出のライター)
芸能評論家の三杉武氏は壇蜜についてこう述べる。
「壇蜜さんは雑誌グラビアや映画でセクシーな肢体を披露して、どこか昭和を感じさせる色香で幅広い年齢層の男性たちをトリコにしました。一方、豊富な人生経験に裏打ちされたウィットに富んだ発言やコメントが注目を集め、雑誌でコラムを連載したり、テレビでコメンテーターとして活躍したりするなど、マルチな才能を発揮。同性からも支持を集めています。日本舞踊の師範の資格を持っており、13年の紅白歌合戦では同郷・秋田県出身の藤あや子さんとのコラボで妖艶な着物姿で日舞を披露して話題になりました。所属事務所の移籍や結婚などの節目を迎えましたが、変わらぬ活躍を見せていますし、頭の回転も速く独特のキャラクターを持っている方なので、今後も存在感を発揮すると思います」
まだ休養から復帰したばかり。無理をせずゆっくり芸能活動を続けてほしいところだ。
(丸山ひろし)
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