モノがなくなりスペースが広がって家族の憩いの場に/アフター
モノがなくなりスペースが広がって家族の憩いの場に/アフター

 夫にも息子にもずっと申し訳ない気持ちを抱えてきた彼女は、自分なりに努力をしました。「○分で片づく!」というタイトルに惹かれて、片づけのノウハウ本を買って読んだこともあります。でもやっぱり片づけられず、自分でも「これは病気なんだ」と思うようになりました。

 何とかしたいけれど、どうしていいかわからない。悶々と悩んでいたある日、彼女はSNSで「家庭力アッププロジェクト®」の存在を知ります。

「家事代行サービスとかを使って他人に片づけてもらうよりも、自分が変わらなければいけないと思ったんです。そのきっかけになればと参加を決めました」

 家の中を見回すと、棚からはモノがはみ出して床置きがいっぱい。3LDKのうち、1つの部屋は完全に物置状態です。まずは不要なモノを手放すことから始めます。

「私の場合、どれが大事なモノなのかという判断が難しくて全部手放せなかったんです。でも、プロジェクトで教わった通りに『未来に持っていきたいモノだけを選ぶ』という基準で考えたら、『いる・いらない』がわかりやすくなりました」

 フルタイムで仕事をしている彼女は、片づけの時間を捻出するために残業ばかりだった業務をコントロール。これまでは「自分がやらないと」と必要以上に抱え込んでいた仕事を、後輩に割り振るようにしました。さらに、定時から逆算して時間内に終わるように仕事をこなし、以前より2時間近くも早く帰れるように。

「時間の使い方も、プロジェクトで教わったことを実践しただけですけどね。『自信は自分との約束を果たすことでついてくる』という話を聞いてから、課題をクリアする度にちょっと自分に自信が持てるようになりました」

 片づけが進むと、夫から「家がきれいになってきているね」と声をかけてもらえました。

「ケンカの原因はいつも片づけのことなので、ほめてもらえてうれしかったです。ケンカと言っても、私は夫の文句を聞いて泣くだけでした。片づけられない私が悪かったので。でも、今は『弱気になることはない』と思って、少しずつ言い返せるようになりましたよ」

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