放送作家の鈴木おさむさん
放送作家の鈴木おさむさん

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、映画「インディ・ジョーンズ」の最新作について。

【写真】インディ・ジョーンズとは別の顔を見せるハリソン・フォード氏

 * * *

 ハリソン・フォード演じる考古学者インディアナ・ジョーンズの冒険を描いた映画「インディ・ジョーンズ」シリーズの第5作「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」が公開になりました。

 早速、8歳の息子と見に行きました。

 正直、15年前の4作目となる前作の最後。UFOオチには度肝を抜かれて、映画館を出てからしばらく自分を納得させるのに時間がかかりました。いまだに納得できてない。

 そんな大きな不安を抱えながらの最新作。今回が多分、最後だろうと思い、見に行きました。

 今回、特筆すべきは、監督が違う。過去4作はスピルバーグが監督でしたが、今回は「LOGAN ローガン」「フォードvsフェラーリ」のジェームズ・マンゴールド監督。

 あらすじで言いますと、70歳で定年を迎えたインディの前に、ヘレナという女性が現れ、アルキメデスが作った「運命のダイヤル」の話を持ち掛ける。人類の歴史を変えるかもしれないその究極の発明品でありお宝を、インディが探しに出る。

 そして、見た結果、僕はかなりの大満足でした。見終わった後「インディー、最高!」と言いたくなった。

 今回、監督が替わり、僕ら世代の記憶に強烈に残っている「最後の聖戦」のワクワクをかなり入れ込んでいる感じでした。

 子供時代のキー・ホイ・クァンが大活躍した3作目の「最後の聖戦」ですが、今回もあの時のように、インディ+女性+子供という全世代がわくわくする組み合わせで冒険に出るのです。

 スピルバーグが監督じゃなくなった分、インディ・ジョーンズらしさが全開に出ている。

 多分、ずっと作っている人だと「変えなきゃいけない」とか「それは前にやった」と思うのでしょうが、マンゴールド監督が子供時代に見て一番ワクワクしたインディ・ジョーンズ感を満点に詰め込んでくれている。

俳優のハリソン・フォード氏=2019年12月10日、マドリード
俳優のハリソン・フォード氏=2019年12月10日、マドリード
次のページ
50歳以上の人が見た時に、さらに突き刺さるものがある