しかしその後、バブルは崩壊し、日本は長い不況のトンネルに入ります。人間、時代が変わっても「ブームに乗せられる」「周囲にあおられる」ものですが、忘れてはいけないのは、投資はプロでも失敗するものだということです。

 株、投資信託、FX、仮想通貨など、世の中には膨大な数の投資商品があり、個人がよくわからないまま投資を始めてしまうと、「気づいたらお金が大きく減っていた……」などということにもなりかねません。ましてや焦った状態では、正しい判断ができず詐欺にあってしまう可能性もあります。

 焦りを引き起こすのは何らかのプレッシャーが原因です。不確実な投資に手を出す前に、冷静になって自分の日常を振り返り、自分がいま何にプレッシャーを感じているのか、その根本原因を突き止め、それを解決することが先決でしょう。

 もしも「漠然とした将来への不安」という曖昧な理由であれば、手を出さないほうが賢明です。

(構成 生活・文化編集部 端 香里)

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