写真集からのワンカット。スタイルの良さは健在だ(C)ハリプ/講談社 
写真集からのワンカット。スタイルの良さは健在だ(C)ハリプ/講談社 

「インリンと同時代に活躍していたグラドルやバラドルの何人かはママタレントとして活躍していますが、彼女にもそうした需要はありそうです。台湾でサロン経営をしていたので、美容やダイエットにも詳しい。そうした知識を駆使しながら、グラビアやバラエティーで再び存在感を見せつけられれば、PR案件なども順調に入ってくるのでは」(同)

 ある週刊誌のグラビア担当編集もこう期待する。

「インリンさんは今もグラビアへのこだわりが強く、ことあるごとに意欲をみせています。近年、グラビアアイドルの高齢化・長寿命化が進んでいますが、現役のころと変わらないスタイルを維持しているインリンさんには期待しています。『往年の美ボディー』的なグラビア企画は好評で、高齢化する週刊誌の読者には引きが強い。田曜子さんや磯山さやかさん、最近だと元シェイプUPガールズの中島史恵さんなどのグラビアは掲載すれば売れるので、週刊誌から引く手あまたになりそうです。週刊誌グラビアを主戦場にすれば、一時的には勝ち筋を見込めるのではないでしょうか」

■男性が介在しないセクシー

 アラフィフグラドルとして、日本での再ブレークをもくろんでいるとみられるインリンだが、全盛期には政治的・社会的なメッセージを発信することも多かった。本人は最近のインタビューで「グラビア時代からよく勘違いされました。『そんなセクシーな格好をして、誘ってるんだろう?』と。同じように悩んでいる女性たちの力になれれば」(「日刊ゲンダイDIGITAL」20年1月14日配信)と語っており、ジェンダー意識の高さは健在のようだ。インスタグラムでは「#MeToo運動」と絡めたメッセージ性のある写真も投稿しており、グラビアとともに新たな社会的メッセージも発信していくつもりかもしれない。

「インリンさんは『撮られるのが好きで、セクシーであることが生きるためのモチベーションでもある』というくらい、根っからの“グラビア魂”の持ち主。実はそこに男性の介在する余地はないんです。自分のためのセクシーを全肯定する姿勢は、セルフプレジャーやボディーポジティブなど新しい性の価値観が受け入れられつつある『Z世代』に近いものを感じますね。TikTokなどをうまく活用し、そうしたメッセージを発信していければ、新たな若い女性のファンがつくかもしれません」(女性誌のライター)

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プロレスファンからの評価も高かった