あらためて映画見て思うのですが、マリオってキャラとしてはイケメンでもないし、格好いいわけでもない。なのに、このキャラが世界中を魅了している。
ネットで色々見てみると、マリオの産みの親、宮本茂さん(任天堂代表取締役フェロー)が答えていた。元々はドンキーコングの中のプレイヤー側のキャラだったマリオ。ゲームが8ドットとか10ドットなので、細かい顔を描けない。口や鼻を書いても分かりにくい。だからわかりやすく、ひげを書き、帽子をかぶらせてオーバーオールにしたんだとか。
そして名前。ドンキーコングが大ヒットしてゲームを海外に輸出したとき、倉庫にいた人の顔がマリオに似ていて、その人の名前が「マリオ」だったので、「マリオいいじゃん!」ってなったのだとか。そんなところから大ヒットキャラは生まれるんですね。制約の中から生まれたキャラクターがマリオだというのも、とても日本っぽいなと思います。
そんな日本発の哀愁漂うマリオ。応援したくなるんだよな~。あ、今回の映画で今まであまり感情移入してこなかったルイージのことも結構好きになりました。
■鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)、長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が好評発売中。漫画原作も多数で、ラブホラー漫画「お化けと風鈴」は、毎週金曜更新で自身のインスタグラムで公開、またLINE漫画でも連載中。「インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~」は各種主要電子書店で販売中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)が発売中。