漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏さんが「風間公親─教場0─」(フジテレビ系 月曜21:00~)をウォッチした。
* * *
スペシャルドラマとして放送されていた「教場」シリーズの前日譚。警察学校の教官・風間公親(木村拓哉)の過去を描く。
そう、風間教官の指導法といえばムチムチムチムチ、最後にアメ。
目を付けた生徒には速やかに退校届を渡し、「それにサインして持って来い」の決めゼリフで追い込み、彼らの悩みや闇、欠点を暴き出す。
風間はなぜこの指導法に至ったのか。そして彼の右目が義眼である理由。その事件の犯人は?
そんな真相が明らかになる物語かと思いきや。風間公親、刑事指導官の頃からまったくもって風間公親だった。
新人・瓜原(赤楚衛二)に対し、「君には警察官として欠けているものがある」からの「残念だが君に見込みはない。交番勤務に戻ってもらう」と、はい出ました転属願の紙。
すでに確立していた圧迫指導の風間メソッド。さらに発生する事件がトンデモミステリーすぎて、今すぐ転属願を書きたくなるレベル。
タクシー車内で男性が刺殺された事件。運転手に指示してグルグル車を走らせた男、実は一筆書きでマップ上に犯人(同乗していた女)の名を残していたのだ!