スティーヴィー・ニックス、テイラー・スウィフト「ユーア・オン・ユア・オウン、キッド」に救われたと感謝
スティーヴィー・ニックス、テイラー・スウィフト「ユーア・オン・ユア・オウン、キッド」に救われたと感謝

 スティーヴィー・ニックスが、テイラー・スウィフトが書いた最近の楽曲に救われたと語り、感謝の気持ちを伝えた。最近の自身のライブで彼女は、テイラーの「ユーア・オン・ユア・オウン、キッド」の歌詞が、亡くなった友人でフリートウッド・マックのバンド・メンバーだった故クリスティン・マクヴィーを悼む助けになったと観客に語った。

 スティーヴィーは米アトランタでのライブのMCで、「テイラー・スウィフトが私に手を貸してくれたのでありがとう(と伝えたい)、“ユーア・オン・ユア・オウン、キッド”という曲を作ってくれたことなんですけどね」と述べ、「あれは私が感じている悲しさ(を表現しています)」と続けた。

 74歳の彼女は、亡くなったクリスティンとの交友関係について、離れていた時期があっても親密だったと振り返っている。「世界の反対側にいても、電話で話す必要はありませんでした」と彼女は説明し、「そしてフリートウッド・マックに戻ると、(スタジオに)入ってきたら、“妹ちゃん、元気?”という感じでした。まるで1分も経っていないかのようでした。47年間、一度も口論になったことはありませんでした」と明かした。

 フリートウッド・マックの“ソングバード”がいなくなった今、スティーヴィーはテイラーの楽曲に描かれている特定の種類の孤独に強く共感していると話した。彼女は楽曲のコーラスに言及しながら、「“私たち”(kids)二人は、それぞれが自力で頑張っていました。いつもそうでした。そして今、“私”(kid)は自分一人で、自力で頑張ることを学ばなければならないんです。その手助けをしてくれたのはあなたです(テイラー)。ありがとう」と述べた。直訳すると、“あんたは自力で頑張らないとね”という意味の「ユーア・オン・ユア・オウン、キッド」は、テイラーの10thのスタジオ・アルバム『ミッドナイツ』のためにジャック・アントノフが共作・プロデュースした楽曲だ。

 クリスティンは2022年11月に脳卒中を患い79歳で亡くなり、二次的な死因はがんだったことが判明した。当時フリートウッド・マックのメンバーは、長年のキーボーディストを悼む共同声明を発表し、「彼女は本当に唯一無二の存在で、特別で、計り知れない才能の持ち主でした。彼女は、バンド活動を共にする誰にとっても最高のミュージシャンであり、誰にとっても最高の友人でした」と記していた。

 クリスティンが死去した日にスティーヴィーは、アラナ・ハイムが自身の親友が亡くなったことを知った時の気持ちを詳しく表現している「ハレルヤ」の歌詞の一部、「あなたは盾のように私を守ってくれた/長い髪で、野原を一緒に走ってくれた/どこでも、あなたはずっと私と一緒にいてくれた」を引用して亡き友人を追悼していた。スティーヴィーはこのメッセージを、「向こう側で会おうね、マイ・ラブ。私のことを忘れないでね」と締めくくっていた。