黒瀬さんは、米景気の先行きに見極めがつく秋口まで、日経平均株価は2万9千円~3万1500円の値幅での一進一退の取引が続くものの、その後、ソフトランディングへの見方が強まれば年末にかけて3万3千円を目指す展開に向かうと予想する。

 前出の大谷さん、黒瀬さんとも、日本株について“下値は堅い”印象だという。これまでに買い遅れた個人投資家は少なくなく、足元の上昇局面で買われている銘柄はまだ半導体や輸出関連など一部の大きな会社に限られている。 

 物色される銘柄や投資家層の一段の広がりがあれば、さらなる株価の上昇が期待できそうだ。

(Aera.dot編集部・池田正史)

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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