ZeWatch2 写真はグレーモデル
ZeWatch2 写真はグレーモデル
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リアルタイム表示のイメージ。左上から時計回りに「歩数」「移動距離」「消費カロリー」「睡眠測定」の数値をあらわす。向かって右側面にあるボタンを押すごとに表示が切り替わるようになっている。すぐに表示が消えてしまうのが若干不便に感じるほか、最後に時計モードにしておかないと、いざという時すぐに時間が確認できないので要注意
リアルタイム表示のイメージ。左上から時計回りに「歩数」「移動距離」「消費カロリー」「睡眠測定」の数値をあらわす。向かって右側面にあるボタンを押すごとに表示が切り替わるようになっている。すぐに表示が消えてしまうのが若干不便に感じるほか、最後に時計モードにしておかないと、いざという時すぐに時間が確認できないので要注意
専用アプリ『ZeWatch2』の試用イメージ
専用アプリ『ZeWatch2』の試用イメージ
アプリ『ZeWatch2』の初期設定(サインアップ)のようす。ここで入力するメールアドレスは、今後アプリを利用する際のIDとなる。また、一度設定したメールアドレス(ID)は、サーバー側に登録(記録)されるため、基本的には同じメールアドレスを使って再設定はできないようになっている
アプリ『ZeWatch2』の初期設定(サインアップ)のようす。ここで入力するメールアドレスは、今後アプリを利用する際のIDとなる。また、一度設定したメールアドレス(ID)は、サーバー側に登録(記録)されるため、基本的には同じメールアドレスを使って再設定はできないようになっている
「ZeWatch2」 今回試用したグレーのほかに、ブルーとブラックの3色で展開する
「ZeWatch2」 今回試用したグレーのほかに、ブルーとブラックの3色で展開する
「ZeWatch2」と同様の性能で、女性向けにデザインされた「ZeBracelet2」(ゴールド/ブラック/ホワイト)もラインアップされている。ホワイトのみ11月中旬発売予定
「ZeWatch2」と同様の性能で、女性向けにデザインされた「ZeBracelet2」(ゴールド/ブラック/ホワイト)もラインアップされている。ホワイトのみ11月中旬発売予定

 スマートウォッチといえば、アップル社の「Apple Watch」など、スマートフォンと連携する周辺機器として最近とくに注目を集めているガジェットだ。ドコモやサムスンなど各社もこぞって製品の投入を始めている。だが、そうした製品は、それぞれのメーカーの端末でしか使えないといったものがほとんどという状況で、いざスマートウォッチを使いたいと思った場合、スマホ端末から揃えねばと考え始めると、あまり乗る気がしなくなる……。

 そんななか、ウェアラブル端末のブランド“MYKRONOZ(マイクロノス)”を展開するスイスのKRONOZ社が発売した「ZeWatch2」は、iOSならびにAndroid OSに対応したアプリを介することで、OSのバージョンと通信に使用するBluetoothのバージョンが対応していれば、ほとんどのスマホ端末で使えるというもの。国内での販売および製品サポートは加賀ハイテックが行っている。

 今回、その「ZeWatch2」を入手できたので、さっそく試用してみた。

 まずは、連携させるアプリ『ZeWatch2』が自分のスマホで使えるかをチェック。幸い動作環境を満たしていたので、アプリのダウンロードを実施。今回試用したスマホはAndroid端末なので、Google playを介して準備を進めた。※製品名とアプリの名称が同じなのは、製品ごとに使用できるアプリが異なっているため。念のためダウンロードする際は注意されたし

『ZeWatch2』の動作環境は以下のとおり

・iOS:7以上
・Android:2.3以上
・Bluetooth:2.1、4.0(機能をフルで使用する場合は要4.0対応)

「ZeWatch2」は、有機ELモニターを搭載し、マイク&スピーカーを内蔵したモデル。電話の応答ができる基本機能(着信者表示、バイブレーション通知等)のほか、スマホから一定距離離れると知らせる[紛失防止機能]やスマホに保存している音楽の再生機能も備えている。例えば、スマホに保存している動画を再生させて、音は手元で聴くといった使い方も可能だ。

 さっそくマイクとスピーカーの性能をチェックしてみた。掛かってきた電話に応答するには本体向かって左側面にある緑のボタンを押す。切るときは右側面の赤いボタンを押すだけのシンプルな操作方法となっている。 受話ボリュームは5段階(offも可能)で調節でき、レベル3くらいでも十分聞こえる。ボリューム調整はできるが、言うまでもなく、周りに会話がダダ漏れになるので、そんなときはスマホ側で応答しよう。また、隣に立った人の声も拾えたり、手を伸ばしてマイクの位置を離しても会話ができたりと、マイクの感度もなかなか良好だった。

 手元の時計で会話できるなんて、昔見ていた特撮ヒーローものに出てくる通信機を思い出してしまい、やっていることは割と単純ながら、思わずワクワクしてしまった。

 そして、これらの基本機能に加えて、歩数や距離、それに伴う消費カロリーを計測して、リアルタイムで表示するといった機能を備えているのもポイント。これまた最近流行の活動量計を図る機能で、使ってみるとこれが結構楽しい機能だった。

 初期段階で設定されているのは、歩数が7000歩(最大10万1000歩)、移動距離は5km(最大501km)、消費カロリーが350kcal(最大5050kcal)。最大設定の数値が凄すぎてなんとも言えないが、まずは自分でもできそうな初期設定から始めることにした。

 とある一日の計測結果は以下のとおり。

 朝、家からバス停までと、バスを降りてから電車の駅構内まで、経由駅での乗り換え、そして会社の最寄り駅に到着してからオフィスまでの移動距離は、トータルで0.99キロ。なんと1キロに満たない距離だった。歩数は1464歩で、消費カロリーはわずか40kcal。この日は朝食に切り2個を食べたため、カロリーはおおよそ250kcalオーバーのはずだから、消費が全然追い付いていないことになる。このまま昼食に突入したら受給のバランスが崩れまくりだ! などということが、容易に想像できてしまう。数値化するって怖い反面、この数値をなんとか目標数にもっていくにはどうすれば良いか対策を考え始めると、結構楽しくなってくるのだった。

 また、睡眠時間を測定する機能もあり、自分がいかに規則正しく、もしくは不規則なのかが数値としてあらわれてくる。この機能は、寝る前に機能を切り替えておかなくてはならず、慣れないうちは忘れがちなので要注意だ。

 そして、これらの測定した数値は、スマホ側のアプリ『ZeWatch2』と同期させることで、グラフ化できるようになっている。7日分のデータを保存しておけるため、日ごとに見比べていくことで、睡眠が足りていないといった自分の欠点が分かってきたり、だんだん歩けるようになってきたなど、成長度合いが確かめられたりする。

 ただし、計測した数値はそれほど厳密ではないようで、歩数でいえば、10歩を数えながら歩いてもオーバーしたり足りなかったりとまちまちの結果だった。3軸加速度計センサーで読み取る方式のためか、どうやら手や体の動かしかたで変わってくるようだ。それでも目標を立てて体を動かすというのは、慣れてくるとすがすがしく感じる。気が付けば会社帰りにひとつ手前のバス停で降りて歩いている自分がいるほどだ(上記はあくまで個人的感想です)。

 ちなみに、初期設定の7000歩というのは、歩数計を使用して歩きなれている人曰く、少ない方なのだという。それでも一日中PCの前で仕事をするのが主体という人にとって、7000歩を達成するにはなかなか骨が折れそうだ。

 スマートウォッチを使ってみたい、もしくは2015年に発売予定とされている「Apple Watch」が待てない! という人にもオススメな「ZeWatch2」。家電量販店での実勢価格は1万1980円前後。手元でちょっとだけ未来を感じたい人は要チェックだ。

主なスペック
■大きさ:59×30×9mm■重さ:35g■バッテリー寿命:3日■充電時間:1時間30分■ディスプレー:有機EL■センサー:3軸加速度計■防水性能:なし