スマートフォン向けゲームの中でも人気があるとされているRPG(ロールプレインゲーム)。そのなかで最近注目されているのが、Amebaブログなどを手掛けるIT企業・サイバーエージェントの「ウチの姫さまがいちばんカワイイ」(「ウチ姫」)だ。昨年8月にiPhone版、今年2月にAndroid版の提供を開始し、現在までに250万ダウンロードを超えているという。

 そんな「ウチ姫」が中国で配信されることに決まった。中国・北京にあるIT企業「空中網KONGZHONG」を通じて、2014年中に配信を行う予定だという。言葉も通信方式も違う中国で配信を決めた理由には、中国におけるスマートフォンゲーム市場の急速な拡大が背景にある。

 同社の子会社CyberZなどの調査によれば、中国国内でのスマートフォンゲーム市場規模は、スマートフォンの普及が進むにつれて拡大し、2013年は約2100億円と前年比の約2.5倍に膨れ上がっているのだという。

「ウチ姫」は、主人公の「カエル」がモンスターを倒しながら、世界各地でとらわれている姫サマを救い出していくというストーリーのゲーム。画面上の主人公をフリック操作で引っ張ってから飛ばして、敵にぶつけて行く“引っ張り系”のよく見かけるゲーム内容だが。1000以上というステージ数の多さが特徴で、さらには、人気のテレビアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」のヒロインを演じた竹達彩奈などの有名声優を起用して人気となっている。プレー料金は無料(ゲーム内課金あり)だ。

「カワイイ」姫が多数登場することでも注目されているこのゲーム。日本のゲーム観は果たして中国でも人気を呼ぶのか気になるところだ。