台風やゲリラ豪雨など何かと自然災害の多いこの時期、普段よりも防災意識が高まっているのではないだろうか。
普段の生活に欠かせないスマートフォンなど各種スマート端末は、災害時の安否確認などで役立つものだが、肝心な時に充電がきれてしまっていたらどうだろうか。停電が起きて充電もままならないとなったとき、力を発揮するのが、「蓄電システム」だ。「蓄電システム」と聞くと、企業が導入する大掛かりな装置を思い浮かべてしまいがちだが、最近では、家庭向けのものや電気自動車の蓄電池を利用した蓄電システムなども一般化しつつある。
そんな中、大型リチウムイオン電池及び蓄電システムの開発、製造、販売を行うエリーパワー株式会社(本社:東京都)は、9月1日の防災の日に合わせて、ポータブル蓄電システム「ELIY ONE(エリーワン)」を1000台限定で販売する。
「ELIY ONE」は、USB端子を10口備えており、USBケーブルを介して、複数の機器を同時に充電できる蓄電システム。48500mAhの容量をもち、フルに蓄電でスマートフォンなら20台分、タブレット端末なら7台分を充電できるという。さらにLEDライト(約80時間点灯可)も備えており、停電時にも明かりがとれるようになっている。
ポータブルといってもどのくらいの大きさが気になるところだが、幅230×奥行き98×高さ152mmというサイズで、大きさは的にはカーバッテリーに近いかもしれない。重さは約3kgあるので、成人男性なら問題なく持ち運べると思われるが、家の片隅に置いておくのが正解だ。また、車に積んでおけば、野外活動で応用しやすいかもしれない。
価格はオープン価格で10万前後となる見込み。個人でこうした備えをするのも良いが、願わくは一般企業はもちろん役所や各自治体などで常備してほしいものだ。