「人をダメにする」3点セットの使用例(無印良品公式サイトより)
「人をダメにする」3点セットの使用例(無印良品公式サイトより)
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 ネットで話題になった無印良品の「人をダメにするソファ」。これを購入して文字通り「ダメになった」人も多いのでは? そんな無印良品が、新たに人をダメにするサービスを開発。それが、株式会社良品計画のアプリ「MUJI to Sleep」だ。

「いつでもダメになれる ちょっとダメになれる」がコンセプトになっているこのアプリは、飛行機や高速バスなどの睡眠や、オフィスや学校での仮眠などで使用することを目的としている。アプリはiOS版とAndroid版があり、無料でダウンロードすることができる。

 いったいどんなアプリなのだろうか?

 実はこれ、小川のせせらぎなどといった自然の効果音を流し続けて、眠りやすくしてくれるアプリなのだ。自然の音は、船から聞く波しぶき、小鳥のさえずり、たき火の音、小川のせせらぎ、森林の音、滝の音の6種類から選べる。聞きたい音を選んだあとは、タイマー設定(30分、60分、90分から選べる)をするだけ。あとは目をつむって横になるか、机に突っ伏すかして、リラックスした姿勢で待つだけだ。

 このアプリで聴くことのできる効果音は全て日本各地で生録音されたもので、録音には「ダミーヘッド」と呼ばれる人間の頭の形をしたマイクが使用されている。そして、なんといっても最大の特徴は、「バイノーラルビート」と呼ばれる特殊な効果を使っていることだ。「バイノーラルビート」とは、左右で違う周波数の音を発するしくみで、脳がその周波数の差に脳波をあわせることで、精神を落ち着かせる効果をもたらすそうである。

 特殊な効果を使用しているだけに、よく注意しておきたい点もある。アプリの説明書きには、「心臓に疾患を抱えている(特にペースメーカーを使っている人、てんかんを持っている人)」や「10歳未満の人」は使用を避けるようにと記載されている。また使用中に体調の変化を感じた場合にも、使用をやめるようにとの記載も。「ただ効果音が出るアプリ」と思わず、使用する際は慎重に。

 なお同社では、このアプリと同時に無印良品の「フィットするネッククッション」という快眠グッズと連動。両方を組み合わせて使用している動画が公式サイトで公開されている。このクッションは、旅行や仮眠時に使いやすい首周りにかぶせる枕で、約0.5mmのポリスチレン製の微粒子ビーズをクッションに使用し、柔らかさを実現したという魅惑のグッズだ。

 寝苦しい季節。日頃の疲れがたまって毎日がしんどい人や、寝不足続きで昼間のちょっと空いた時間に睡眠をとりたい人など、このアプリと「ダメにする」快眠グッズとを組み合わせて、夏をうまく乗り切ってみてはいかがだろうか?