使い方は、専用の3Dグラスをスマホにセットしてのぞくだけだ(写真:池田書店提供)
使い方は、専用の3Dグラスをスマホにセットしてのぞくだけだ(写真:池田書店提供)
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 長時間パソコンに向かっていたり、スマートフォン(スマホ)を操作していたりすると、どうしても目が疲れてしまう。そんな目の疲れやかすみ、視力低下を、なんとスマホで回復できるって知っていましたか?

 それが、池田書店(本社・東京都新宿区)から発売された、視力回復法を取り上げた実用書「スマホで視力回復! 眼のストレッチ 3Dグラス付き」(税込1620円)だ。

 3Dグラスを装着したスマホで、3D映像を1日2分見るだけで目のストレッチが出来るという、手軽で画期的な方法が採用されている。同社によると事前の調査では、1回の視聴で体験者の約7割の視力が回復したのだという。果たしてその効果はいかに。

 この視力回復法は、視力回復の研究などを行う「EYERESH」(本社・東京都千代田区)が開発したアスリート向けの動体視力トレーニングシステムを、一般の人でも、低価格で利用できるようにと改良したものだ。名古屋大大学院教授で医学博士の宮尾克氏が監修し、視聴前後の平均視力の実験でも効果が確認されている。近くのものを見続けると緊張して凝り固まり、眼精疲労や視力低下の原因となるという目の筋肉「毛様体筋」を、3Dグラスを用いて、動画の中の物体が近づいたり離れたりする3D映像を見ることで、ほぐせるのだという。この3D映像技術は、現在、9カ国で特許を取得している。

 同書には、目が疲れる原因や目のストレッチの体験レポートなども掲載。また、スマホ視力回復法に必要な3D映像アプリは、無料でダウンロードできる。映像は1回2分程度で13種類あり、イルカが海の中を泳ぐ映像では鳴き声を聞くことが出来るなど、目の疲れが取れるだけでなく、リラックス効果も感じられる内容だ。担当者は「身近な場所に置いて、毎日『疲れたな』と感じた時に手軽に癒やされてほしい」と話している。

 日々IT機器に囲まれ、酷使され続ける目。視界がぼやけると、作業に集中できなくなってしまうこともあるだろう。気分転換も兼ねて、目をいたわってみてはいかがだろうか。

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