現行ブルー・アイド・ソウル・シーンをリードするメイヤー・ホーソーンと、近年はフューチャーやザ・ウィークエンドなども手掛けるジェイク・ワンによるモダン・ファンク・ユニット=タキシードが8月16日と17日、東京・六本木のビルボードライブ東京にてジャパン・ツアーをスタートさせた。
80'sディスコ・ファンク再評価の動きと同期する、レトロ&モダンなサウンドが大きな反響を呼んだデビュー・アルバム『Tuxedo』。同作のリリース直後から制作がスタートしていたという2ndアルバム『Tuxedo II』が今年3月にリリースとなり、そのリリース・パーティーを東京・渋谷SOUND MUSEUM VISIONで行って以来、約4か月ぶりという短いスパンで迎えた今回の来日公演。いよいよ今週末に迫った【SUMMER SONIC 2017】でビルボードライブとのコラボ・ステージ【Billboard JAPAN Party!】に出演する彼らだが、この2日間のエクストラ・ショーは、その前哨戦と呼ぶにはあまりに芳醇で濃密な一夜となった。
ショーの構成としては、1stアルバムと2ndアルバムがバランスよくコラージュ、約1時間の本編の中に全19曲(※初日の1stショー)が披露され、MCは控え目。4月の来日公演がDJセットで行われたのに対し、今回の公演は女声コーラス、キーボード、ギターの3名を伴ったバンド・セットで、故にグルーヴやアンサンブルの生感が心地よく、ミラーボールの回転とともに始まったオープナー「Scooter's Groove」から前方エリアのオーディエンスは総立ち、思い思いのダンスを楽しみ始める。その後も3~5曲をシームレスに繋げ、テンポよく楽曲を披露。華麗なターンが飛び出した「2nd Time Around」、写真撮影のポージングという遊び心のある「Take a Picture」など、レパートリーに2ndアルバムの楽曲が加わったことで、ヴァリエーション豊かとなった振付が視覚的にも楽しい。一方で、甘美なヴォーカル・パートから後半のジャム・パートまでの流れがドラマティックな「Get U Home」、コーラスのジェシー・パヨとメイヤーがさながら恋人のようにデュエットする「Shine」など、ダンス・ナンバーの間に挟まれるスロウ~ミディアムな楽曲がショーに緩急を与えていて、我々を全く飽きさせない。自身らが愛してやまない音楽への敬意と新しいことに挑戦していく野心、そしてファンを喜ばせるエンターテイナー・シップがふんだんに詰め込まれたステージであった。
なお、2日間にわたりファンを魅了したこのタキシード・ショーを体感するチャンスはまだ残っている。彼らは8月19日、【SUMMER SONIC 2017】内の<BEACH STAGE>で展開される【Billboard JAPAN Party!】でヘッドライナーを務めるほか、22日にはビルボードライブ大阪で単独公演を開催する予定だ。
Photo by Masanori Naruse
◎公演情報
【Billboard JAPAN Party!】
日時:2017年8月19日(土)16:00~20:00(予定)
場所:SUMMER SONIC 2017(QVCマリンフィールド&幕張メッセ)内<Beach Stage>
出演:Kehlani / Honne / Tuxedo
info:http://www.billboard-japan.com/special/detail/1954
◎公演情報
【Billboard JAPAN Party × SUMMER SONIC Extra タキシード】
<ビルボードライブ東京> ※終了
8/16(水)
1st 開場 17:30 / 開演 19:00
2nd 開場 20:45 / 開演 21:30
8/17(木)
1st 開場 17:30 / 開演 19:00
2nd 開場 20:45 / 開演 21:30
<ビルボードライブ大阪>
8/22(火)
1stステージ開場17:30 開演18:30
2ndステージ開場20:30 開演21:30
info:http://www.billboard-live.com/