エアバスはこのほど実施した長距離飛行におけるエコノミークラスの座席幅(シートピッチ)に関する調査結果で、長距離旅行の快適性を向上させるための座席幅は最小基準を18インチ(45.72センチ)であると発表した。

 これは、特定の乗客に対して実施した、睡眠ポリグラフ検査(睡眠時の脳波や目、腹部、胸部などの基礎的な生理現象の記録)の結果によるもの。1950年代の基準だった17インチ(43.18センチ)の座席と比較し、18センチの座席では睡眠の質が53%改善。具体的には、眠りにつくまでの時間は6分間改善し、入眠後目覚める数は平均28分少なかった。脚部の痙攣は11%減少したという。

 エアバスによると、航空輸送は旅客数が増加し、長距離の移動が増えている。1998年以前は7000海里(1万2964キロ)を超えるフライトはなく、過去5年間で飛行時間13時間(6000海里)以上のフライトは70%増加した。旅客輸送は今後15年間で倍増することが予測されており、エアバスでは早期の対応を呼びかけている。

なお、エアバスでは長距離用エコノミークラスで最小18インチ幅の座席を基準としている。

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