日本公開を1月27日に控える、マーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ』で主人公スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジを演じたベネディクト・カンバーバッチが、1月上旬、忙しいスケジュールの合間を縫って電話インタビューに応じてくれた。
英TVシリーズ『SHERLOCK/シャーロック』でシャーロック・ホームズを演じ人気を博したベネディクトは、今作でマーベルヒーローの仲間入りを果たしている。両キャラクターとも傲慢でウィットと知性に富んだ役だが、ベネディクトは「周りの人間を見下し、孤立している部分は非常に似ているが、シャーロックには社会性が欠けている。ストレンジは常に名声を求める、物質主義的な男なんだ」と分析する。
個性的なキャラクターを演じることが多いベネディクトだが、実際はユーモア溢れる英国紳士で、そのギャップに惹かれる女性も多いはず。そんな彼にストレンジと自身の違いを訊いてみた。まず、キャラクター名にちなんで、自身の“ストレンジ(一風変わった)”な部分を尋ねてみると、「俳優という誰かを演じる仕事をしていることかな。それに僕って名前も顔付きも変わっているよね(笑)。でも正直、自分では分からないから、僕の周りの誰かに聞いてみるといいよ」と、なんとも彼らしい答えが返ってきた。
また、趣味が音楽鑑賞というストレンジにちなんで、自身が最近聴いている音楽を訊いてみると、「最後に聞いた曲は「ケーキを作りましょう」だよ(笑)」と、ストレンジな答えが返ってきた。「この曲は『めぐりあう時間たち』のサウンドトラックに収録されたフィリップ・グラスの曲。彼の曲を聴きながら瞑想すると、集中出来るんだ。その前はドレイクとか、英バンドのエルボーの「Dear Friends」や彼らの次のアルバムから新曲をいくつか聴いていたよ。レディオヘッドはヘビロテだね。BBCラジオもよく聴くんだけど、BBCが世界一のラジオ局だと僕は思ってる。アートは僕のインスピレーションの源なんだ」と実際に音楽プレイヤーをチェックしながら答えてくれた。短い時間ながらチャーミングな面を見せてくれたベネディクトは、本作で傲慢でありながら、医師としての信念を貫こうと葛藤するヒーローを見事に演じている。彼の新たなファンが増えそうだ。映画『ドクター・ストレンジ』は2017年1月27日より、全国公開。
Text: Mariko Ikitake
◎『ドクター・ストレンジ』予告編
https://youtu.be/_wPMZCniI5w
◎公開情報
『ドクター・ストレンジ』
2017年1月27日(金)より全国公開
監督:スコット・デリクソン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キウェテル・イジョフォー、レイチェル・マクアダムス、マッツ・ミケルセン、ティルダ・スウィントンほか
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