発達中の低気圧の影響で、西日本では1月としては珍しく、大雨や暴風になっています。西日本や東日本の太平洋側では、28日にかけて暴風や高波に警戒が必要です。
雨の多い所でも 記録的な大雨に
27日月曜は、前線を伴った低気圧が、発達しながら九州に近づいています。このため、西日本を中心に、1月としては珍しく、雨や風が強まっています。
鹿児島県屋久島小瀬田は、午前8時50分までの12時間降水量が238.0ミリと、平年1月ひと月分の約9割の雨が、たった半日で降り、1月としては観測史上1位の値を更新しました。屋久島といえば、もともと雨の多い所で、平年の年間降水量は4477.2ミリと、東京都心(1528.8ミリ)に比べると約3倍に達します。そんな所でも、1月としては記録的な大雨になりました。
西日本 海上を中心に「非常に強い風」も
また、西日本の沿岸部では風が強く、高知県室戸岬は午前9時48分に最大瞬間風速33.7メートルを観測しました。これは何かにつかまっていないと立っていられないほどの風で、通常の速度で運転するのが困難なレベルです。また、鹿児島市や佐賀市なども、最大瞬間風速は20メートルを超えました。
荒れた天気のエリアは 東日本へ
荒れた天気をもたらしている低気圧が東へ進むため、西日本の風のピークは過ぎつつありますが、東日本の太平洋側では、27日昼過ぎから28日昼過ぎにかけて、海上を中心に、非常に強い風が吹くでしょう。28日までに予想される最大瞬間風速は、九州北部や中国、四国、近畿、東海地方で35メートル、九州南部や伊豆諸島で30メートルとなっています。
また、西日本太平洋側では27日昼前から28日昼前にかけて、東日本太平洋側では27日夜から28日夕方にかけて大しけになるでしょう。28日までに予想される波の高さは、四国で7メートル、九州南部や近畿、東海地方、伊豆諸島で6メートル、九州北部や中国地方、関東地方で5メートルです。暴風や高波に、警戒を続けて下さい。