この夏に日本デビューし、花冠を被った王子様的ビジュアルで若い女性を中心に熱狂的な人気を獲得しつつあるスウェーデンのイケメン3兄弟バンド JTRが、東名阪で開催するプレミアムライブの初日となる渋谷WWW公演を12月1日に行った。
長男 ジョン(John)、次男 トム(Tom)、三男 ロビン(Robin)とメンバーの頭文字を取ったバンド名を掲げる彼らは、父も母も音楽業界で成功を収めた音楽一家のもとで育った3兄弟。2013年に世界的なオーディション番組『X factor オーストラリア』でトップ7になって知名度を上げると、翌年には同国や母国 スウェーデンにてCDリリース。今年の春にヨーロッパ最大の音楽コンテストのスウェーデン代表を決める大会で決勝まで勝ち上がるなど、華々しい経歴と実績を兼ね揃えた世界が認める実力派だ。
ここ日本でも今年8月にメジャーデビューして人気が急上昇しており、この秋からはJR西日本が提供する関西のおでかけマガジン『マイ・フェイバリット関西』のCMソングに抜擢された。アルバム『Oh My My』から3か月後の11月25日にはミニアルバム『Centre Of Everywhere』をリリースしたのだが、同作の初回仕様には今回のプレミアムライブの応募パスコード付きのチラシを封入。その初日にあたる渋谷WWWには約500人のファンが集結し、会場には彼らのメインビジュアルと同じように花冠をかぶった女性も散見された。
開演時間になりステージ上にJTRが登場すると、途端に黄色い歓声がこだまする。この日の公演は写真撮影が許可されていたため、客席には無数のスマホやデジカメが掲げられた。エレキギターを弾きながら歌うジョンが「アリガトー!」とはにかむと、ブルーのシャツを着たトムは時折ステージ前方まで歩み寄り最前列のファンと握手。そしてレザーのジャケットに黒のパンツとクールな出で立ちのロビンが“コマネチ”を振り付きで披露して笑いを誘うなど、和やかな雰囲気でイベントは進んでいった。
また、中にはジョンが弾くアコギのみを伴奏としたアコースティックコーナーがあり、JTRの大きな魅力のひとつである3人のハーモニーをよりダイレクトに堪能できるアクトも。先に挙げた番組で歌唱した代表曲から、最新作『Centre Of Everywhere』収録曲まで、約1時間ほどのステージながらバラエティのある正に“プレミアム”なアクトで集まったファンを最後まで楽しませた。
日本人にも馴染みのある普遍性の高いグッドメロディを軸に、ダンサブルなビートから胸を打つバラードまで、カラフルなサウンドと壮麗な3色のハーモニーで紡ぎ出していくJTRは、今後日本でも聴き手を選ぶことなく広まっていく可能性に満ちた稀有な存在だ。その上、この日のアンコールではファンの質問に答える一幕もあり、距離感の近い人懐っこさまで備わっているのだ。
プレミアムライブは今後12月8日に大阪、翌9日には名古屋と続いていく。ライブ中のMCでジョンは“こうしてまたすぐに日本に来ることができて嬉しい。皆さん”愛してます””と話しており、これら2会場でのライブもファンにとって忘れられない一時となることは間違いないなさそうだ。
◎ミニアルバム『Centre Of Everywhere』
2015/11/25 RELEASE
SRCP-435 1600円(税込)
YouTube「JTR - Centre of Everywhere」
https://youtu.be/Noj4EfVSKs0
◎『マイ・フェイバリット関西』CM動画
http://www.my-fav.jp/campaign/28/
◎【JTR「Centre Of Everywhere」発売記念 プレミアムライブ】
12月1日(火) 東京会場(終了)
12月8日(火) 大阪会場
12月9日(水) 名古屋会場