メイン画像
メイン画像
この記事の写真をすべて見る

本州付近に停滞する秋雨前線の活動が活発で、西日本を中心に大雨となっています。9日(日)から10日(月)にかけても同じような所で大雨の続く恐れがあり警戒が必要です。一方、台風22号は今後「非常に強い」勢力に発達しそう。列島への影響は?

秋雨前線活発、危険な大雨の続く所は?

九州から関東付近に停滞する秋雨前線は、南からの暖かく湿った空気の流れ込みによって活動が活発になっています。前線付近では雨雲が発達し、局地的には非常に激しい雨が降っています。未明には大阪府能勢町などで1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表されたほか、京都市の京北では1時間に58.5ミリの雨を観測して、9月としての1位を更新する記録的な強雨となりました。
9日(日)から10日(月)にかけても、秋雨前線が九州から近畿に停滞して、これまでと同じような場所で災害につながるような大雨が続くほか、関東付近の前線は北陸付近までやや北上するため、北陸でも危険な大雨になる恐れがあります。9日(日)午後6時にかけて予想される雨の量は、いずれも多い所で、四国で300ミリ、九州や中国地方で150ミリ、北陸で130ミリ、近畿で120ミリ、東海で100ミリです。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。9日(日)の午後になると北海道にも雨雲が広がるため、地震の揺れが大きかった地域では、土砂災害に警戒してください。

台風22号、今後は暴風域を伴い「非常に強い」勢力へ

画像B
画像B

台風22号は、8日(土)15時現在、マーシャル諸島付近にあって、1時間に30キロの速さで、西北西へ進んでいます。今後も西寄りに進みながら発達し、暴風域を伴う見込みで、11日(火)には「非常に強い」勢力になるでしょう。その後は進路を次第に北寄りに変えそうです。日本付近に近づくのはまだ先ですが、秋雨前線が停滞している所に台風が接近してくると、前線の活動が活発になり、台風が近づく前から大雨になる可能性があります。また秋の台風は「風台風」とも呼ばれ、雨だけでなく、風が強いことが特徴の一つです。台風からのうねりによって、太平洋沿岸では台風から離れていても波が高くなるでしょう。満潮時刻などには高潮も考えられます。今後の最新の情報には十分にご注意ください。